不死身の杉元(viaゴールデンカムイ)オソマ版 または「大腸菌ニッスル1917」について



「1880年代に、ヨーロッパじゅうの町々で乳幼児の下痢が大流行し、何百人もの赤ちゃんが犠牲になった。オーストラリアの小児科医テオドール・エシェリヒは、ほかの医師たちと同じように、患者を救うのに奔走すると同時に感染の原因を突き留めようと必死になっていた」。



 大腸菌ことEscherichia coliに目が向けられた瞬間である。
 んでまー、結局下痢の原因はよくわかんなかったし、大腸菌が人体に対してどういう働きをしているのかは「嫌気性菌が繁栄できるように酸素を使いはたす」ことぐらいしか著作時点では不見当。
 しかしながらこの後成人の腸の病気を治すために思わぬアクティビティを発揮した医者発生。

 細菌療法。

最近(別に韻を踏むつもりはない)、「人由来の優れた乳酸菌株入りのヨーグルト」
が販売されておる。

人由来ということはどなたかの腸から採取した乳酸菌ですよね!
ちょっと前まで「植物由来の乳酸菌」って謳ったヨーグルトに「浅漬けかよ! 」って突っ込まれてた(主に私に)から宗旨替えしたんすか?
でも自分は人由来の乳酸菌を積極的に経口摂取するほどのhealth freakじゃないんで遠慮しときます!
チチヤスで十分です!


と思っていたらば、1915年に嚆矢がおられた。



「1915から1917年までのあいだに、ニッスルは大腸菌の菌株をペトリ皿でさまざまに混合して、チフスの原因菌であるサルモネラ属に対する効果を試した。…ついに最強の大腸菌株と考えられる「カクテル」を調合し、なみなみならぬ勇気をふるってそれを飲み干す。自分のからだに有害な影響がなかったとわかると、ニッスルは重大な医学的発見に向かって進みつつあると感じた。
 ニッスルが大腸菌の実験を続けていたころ、ドイツ軍は深刻な赤痢の流行に悩まされていた。…あるテントで、まわりじゅうの兵士が下痢に苦しんでいるのに、からだじゅうに傷を負いながらもまったく下痢をしていない下士官に出会う。ニッスルはこの兵士から採取した大腸菌を培養し、フライブルグに戻った。
 …(当該大腸菌を培養したものをカプセルに詰めた)この薬は消化器の不調に効くプロバイオティクス(人の腸内最近のバランスを保つために有害な微生物と、それらの増殖を促進するもの)治療薬として、今でも市販されている。ここに含まれている「大腸菌ニッスル1917」は、ニッスルが1917年に戦場で分離培養したスーパー大腸菌の直接のクローンから作られたものだ。



…とりあえず大腸菌ニッスル1917には不死身の舩坂もとい杉元なみに絶大なる効用がありそうなので心身の健康のためにもぜひ一度服用する機会を持ちたいと心から思うところである。

すべての引用元:「細菌が世界を支配する」


面白いです。オススメ。

不死身の舩坂もとい杉元ご尊顔

ゴールデンカムイ(1) [ 野田サトル ]
価格:555円(税込、送料無料)



カッコいいです。オススメ。


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