赤坂は「玉響」でいただいたバスマティライスが腰が抜けるほどうまかった件について。

玉響というインド料理屋で
ベンガルランチ
なるものを頂いて参った。

tamayura2.jpg

結論から言うと、
バスマティライスという長粒種の米を塩とバターで炊き上げたものが腰が抜けるほどうまかった。
これを頂けるだけで行く価値があると思う。
関西のくてくてしたうどん食べてた人間が生まれて初めて讃岐うどんいただいときに変な声が出るような、
わりと知ってるつもりだった食べ物の想定外の極上の美味さ
を突き付けられて狼狽しつつ欣喜雀躍しちゃうような、そういう感じ。
うわぁ長粒種の米ってエスニック料理屋でちょくちょくいただいてたはずだけど何これ! 何これぇ! 全然ちゃうやん! 何このこくとうま味! バターと塩だけでこんなんなるの? 短粒種じゃないから当然もちもちさはない、といってぱさぱさしてるわけではない、ストイックに必要最小限のうま味だけを孕んだパラパラ感がたまらん! スプーンが止まらないナリィー!

となること必定である(そこまでじゃないかも知らんが)。

えー、ほかにはですね、メインの
ショルシェ・マーチ
こちらニシンをまるっと素揚げしたものにマスタードソースかけたもの。
検索してみると淡水魚のマスタードソース煮とあるのだが、超かりかりしてたのでどう考えても揚げ工程は入っておろう。
ソース、自分はマスタードがわりと苦手なのだが全然それと気づかぬレベルのマイルドさ。
つか塩加減やらの調整がなんとも美味い。
ベンガルにホームステイしてかわっぺりに座って夕日見ながら頂くごはんってこんな感じなんじゃないかなーと妄想できるくらい絶妙に美味い。
いや、ベンガルってベンガルトラぐらいしか知らないんですけど。
難といえば、ベースがニシンなもんですげー細いV字様の骨に満ち満ちててちょっと食べづらいぐらいか。
とはいえ、揚げたためかも知らんが、骨もなんとなく柔らかいし、そもそもニシンの骨は非常に細いから気にならないし、ということでわしわし頂いた。
ニシンのすっきりとした白身に、もったりしたソースがよく合うことよ。
ソースの味は譬えるべき日本の味が見当たらんしレシピも想像つかんのだが、スパイス感はほとんどなかった。
上記のバスマティライスによく合う。
ただ、丸丸一尾の背骨の始末も相まって、どうやっても綺麗に食べきることのできない、魔のメニューではある。

このメニューを選んだ人のために箸を供してくださるお店の人グッジョブ。

左上におわすはベンガル流マトンカレー、カサマンシュー
こちらおそらくトマトベースにスパイス効かせてマトンの塊がごろんごろん景気よく入ってるカレー。
肉が筋筋していたのは肉質からして仕方ないのであろう。

奥にあるのはほうれん草と玉ねぎ薄切りをニンニクで炒めたサグバジ
箸休め感があってうれしい。
なんかこう、中華のお惣菜だと、過度なうま味がくどかったりするのだが、こちらはそのあたりが控えめでうんまいのだ。

tamayura4.jpg
メニューには200円で載ってたのにサービスで出てきたらしいラッシー。
甘すぎずさわやか。絶妙。

これだけ出てきて1,200円と来たもんだ!

なお、同行者がAランチを頼んだので味見させていただいたところ、

tamayura3.jpg

かぼちゃのナンすげぇうめぇの。
かぼちゃ餡が中に入ってるナンなんだけど、なんかなめらかでほっこりするの。
んでもって、揚げナンもこくがあってんまいの。
カレーは想定以上にココナツ効いてた。たぶんマイルドお願いしたからだと思うが。
ポテサラもうまかった。


というわけで、
多分何食べてもおいしい玉響、なんとランチ予約を受け付けているので、近隣にお勤めの方は行ってみるといいよ!





ただ、やはり何にせよいいことばかりではないものだ。

贅沢な話だが、まず、
量が多すぎる。
米多いよ! すげー美味いけど茶碗に3杯くらいあるよ!
戦いきれないよ!
残したよ! 持って帰りたかったよ!
だってすごい美味いんだもん! ああんもう!


というわけで、
玉響様に於かれましては、女性客にはあらかじめ「ご飯少なめにしますか? 」などの提案をするとよいと思う。
それかお持ち帰り用のパック用意しといて。美味いから残したくないんだよー。
ええい次は密閉容器持ち込んでやろうか!

んでランチセットの方も、
充実したナンが二枚もついてて女子は完食無理目。
隣の女性も戦いきれずに残しておった。

というわけで、
玉響様に於かれましては、女性客のためにそれぞれのナンのクォーターサイズを(以下略

店名とメニューと内装がものすごくバラバラなのも突っ込みどころである。
よい店は職場の同僚に積極的にご紹介する主義なのだが、
「え? 玉響でインド料理屋さん? 和食じゃないの? 」
とことごとく突っ込まれた。
うん、なんかごめん。
んで、内装は超おしゃれ
和紙の丸いランプシェードと白い壁、カフェっぽい小さめのテーブル。
「狭くてすみません」と言われたのだが
いやいやいや、テーブルは確かに小さいが普通だよ?
どっちかっていうと皿がでかすぎるんじゃないかな?


あと、ランチメニューの構成がすごくわかりづらい。
AランチとBランチ、どちらも同じ1000円。
んでAランチの記載。
カレー2種、ライス、ハーフナン、絶品揚げパン、副菜(内容変わります)、極上カレー(DINNERで一番人気のカレー)
Bランチの記載。
カレー2種、ハーフナン、絶品揚げパン、副菜(内容変わります)、極上カレー(DINNERで一番人気のカレー)

これを比較した客は、
え? ライスついてなくて同じ値段なの? じゃあライスつきにするわー。
となるし、
カレーは
自分で選んだ二種に加えて極上カレーが出てくるのかなー
と思うだろうが、
実際には自分で選んだ二種しか出てこない。

いや、十分な量だからいいんだけど! いいんだけどね!

「極上カレー(DINNERで一番人気のカレー)」

とか書かれるとなんかこう隠し玉があんのかなってワクワクしちゃうんですよ!
選べるカレーは通常メニューなのかなーとかね!

でもね、
ハーフナンをプレーンとチーズとほうれん草とかぼちゃから選べてプレーンナンはお代わり自由
カレーはチキンシーフードベジタブル日替わりから選べて辛さもマイルドそのままホットベリーホットキラーホット
ナン4種、カレー4種、辛さ5種揃えてるってだけで、十分すごいと思うの。

すごいからなおさらメニューの構成をわかりやすくしてほしいとは思うが。

あと、最後の難点。
こいつは大物だぜハッハァー!

えー。

サイトのセンスがすごく悪い。

もうわかりづらいとかじゃないの。

センスが悪いの。

20年ぐらい前にホームページビルダーで作ったホームページくらいセンス悪いの。
なんか大味で変な色味で無駄にぴこぴこしたりフェードインしたりしてるの。
WIX.COMで作成したら無難なテンプレ使えるはずなのに、
どうしたことでしょう? ってレベルでセンスないの。
もうアレですよ。
先日とうとうリニューアルしちゃったあのころ愛生会病院みたいなホームページですよ。

こんなん見つけたら、シーラカンス発見しちゃった古生物学者の気分になれますよ。

「え? お前絶滅したんじゃなかったの? まだ生きてたの? 」

でまたリンクとか取っ散らかっててわかりづらいんだよなぁ。
どうしましょうかこれ。
せっかくランチフェアの細かいカレンダー作ってくれてるのにランチメニューのリンク先にはわかりづらい構成のメニューしかないし!
ランチフェアの対象であるベンガルランチの詳細はブログでしか確認できないし!
そのブログ記事にも「ベンガルランチ」の詳細載ってないし! ベンガルランチベンガルランチ連呼してるだけやし!
ブログ記事の画像にはメニューの詳細がプリントしてあるけど縮小されちゃって文字が読めないし!

ああんんもぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!

て感じで隔靴掻痒なんですが、
何、それらすべてを乗り越えて全部うまい店であることは私が保証しよう。

というわけで、玉響にいらせられる方におかれましては、
・12時スタートのランチの場合は予約した方が安全だ 予約した時間から15分遅れるとキャンセル扱いになるから気を付けてな!
・その際はメニューを先に決めておくとはかどるぞ!
・特にベンガルランチは時間かかるらしいから先に伝えとけ!
・つかベンガルランチは数限定という話があったんで予約時に伝えておいたらすげー早く出てきて、どう考えても簡単だろう同行者のカレーの提供に混んでるためか20分かかった! 店と客双方の幸せのために予約時にはメニュー伝えとけ!
・メニューがわかりづらい? 細かいことは気にすんな!
・ランチフェアはお店のサイトのトップページをわりとスクロールした先にあるカレンダーで確認できるぞ! この記事で紹介したベンガルランチを食べたければ確認怠るなかれ! 他にも経営的に心配になるほど前のめりに意欲的なフェアが続々と開催されることが見込めるから要チェックだ!
・つーか、この化石がいつまで生きてるかわからんから、早いうちにホームページを見に行っとけ!

というわけで、なんとも愛おしい個性に溢るるインド料理屋が、赤坂に爆誕したのであったのであったのであった。

えー、なお、こちらがベンガルランチのメニュー写真です。

tamayura1.jpg

あれ? なんか君実物と違くね?


実物の方が写真より豪勢というパターンは初めてだよ!

Indian Cuisine 玉響

あー、あと、サイト再確認してたらこの店のお肉はHALAL(イスラム教の作法に則って加工調理された食材)である模様。なんと! 空港で噂のHALALをこんなところで頂けるとは思ってもいなかったぜ! うーん、やはりこいつはすげぇ店だ!
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No title

すいません、お詫び含めいろいろ申し上げたいことはあるのですが、
レシピプリーズ
です。

何、どうせ凡百には真似できませんよ。

知らないものは知りたいのが性分、またいつか襲撃にまいります。
700円フェアで知名度が上がったこと含めランチタイムは戦争状態とお見受けしましたので、夜にでもまいらせていただき、推察で書いちゃったあたり(ショルシェ・マーチのレシピ等)教えていただければ勿怪の幸いでございます。
このようなつたない記事に、真摯なご対応、ありがとうございました。

あと、サイトはわりと真面目に指摘しうる具体的な改善点がございますので、そのあたりはまたメールさせていただければと存じます。

美味しいものをいただくために、今度は夜分、またまいります。
よろしくお願い申し上げます。

ネコタ斑猫 拝

ご来店有難う御座います

この度はご来店誠に有難う御座います。
バスマティライスを気に入って頂き有難う御座いました。

ベンガルではお米中心でナンはほぼ食べないとのことでしたし、
主食の魚にはサフランライスよりバスマティライスが合いそうなので
チョイスした次第です。

量に関しては、何度言ってもシェフが向こうの人だけに量が向こうの
国の人の量で作ってしまいます。
「こんなに食うわけないだろ!」と何度言っても自分の食べる量を
基準に作っているので「計りを使え!」と言ってもこんな感じになってしまいます。

なので、お客さんには「量が命の店」とよく言っています。

今後も面白い企画で他店にない物を提供して、インド料理=ナンとカレー
の日本独自のインド料理の慣習をぶち壊してフレンチやイタリアンと並べる
ようなメジャーなジャンルに押し上げていく、コンセプトを貫きたいと思っております。

通常のランチも、普通ならカレー、ナン、焼き物ですが、あえて、
和え物と揚げ物をいれて食の幅を広げようと思いました。

ただ、女性の方から、量が多すぎる、揚げパンはいらない、等々意見も
沢山頂いております。
全てを叶えたら、きっとその辺のインド料理店と変わらなくなってしまうのでは
とも思いますが、お客さんが、カレーとナンを食べに来ているのだなと痛感
してしまっております。

11月からランチメニューも改める予定でおります。

ホームページも何をアピールするのかという部分を強調していたら
あーなってしまいました。

貴重なご意見を有難う御座います。

ただただ、考えさせられることが多い毎日ですが、食事が美味しいと
記載されている記事を見て、シェフともども「美味しいと書かれていたよ」と
喜んでおります。

詳しく、そして楽しく掲載して頂き、私的にもとても楽しく読ませていただきました。
またのご来店、心よりお待ちしております。

玉響店長

Re: これは失敬

> ホントに空港だったんですね(笑
> 「噂の空港の」だったら私のようなボンクラにもわかったんですけどね(^^;

したらばお店行ってやってください! すげー美味いから! やっぱ香り米神! エスニックライス界の讃岐うどんですよ!
日本の極上ご飯とは全く違うアプローチで調理した穀物の美味さを実感できますぜ!
あと異文化交流においては、好み云々ではなく、先方の大切にしている様々なものに敬意を払いできるだけそれを適えるということが大切だということがしみじみ実感できますぜ!
まーじーおーすーすーめー。

では!
ネコタ斑猫 拝

これは失敬

ホントに空港だったんですね(笑
「噂の空港の」だったら私のようなボンクラにもわかったんですけどね(^^;

空港は空港だよ!

> 野暮な指摘だけど、つい笑ってしまったので。
> 「空港」って「巷」の誤記ですか?

「6月26日、成田空港で初めて、ハラール専用キッチンで調理された料理を提供する「ハラール認証レストラン」が第1ターミナル・第2ターミナルに同時オープンしました!
 ハラール専用キッチンで調理される全てのメニューがハラールとなります。」
http://www.narita-airport.jp/jp/whats_new/140626_halal.html参照

イスラム教の人が日本に来ることが増えたんだけど、ハラールに則った調理をしているレストランが空港になくて困っていたんだ。そういう日本の状況を憂えたいろいろな団体の働きかけのおかげで、2013年8月、新関西国際空港に日本初のハラール認証レストランができたんだ! 成田国際空港には去年の6月に続き12月にもハラール対応レストランがオープンしてるよ! このブログの運営者であるネコタさんはそういうニュースを見聞きしていたのでハラールに則った料理を食べてみたいと思っていたんだね! だから「巷」ではなくて「空港」と書いたんだよ! だから君の指摘は野暮じゃなくてただの的外れだよ! 君もぜひこのレストランに行ってみてくれ! すごく美味しいだけじゃなくて、自分の宗教を大切にする人がこんなに店のある東京で自分の戒律に適った料理を食べる、たったそれだけのことがどんなに難しいかということも学ぶことができるからね!

じゃあね!

ネコタ斑猫 拝

No title

野暮な指摘だけど、つい笑ってしまったので。
「空港」って「巷」の誤記ですか?
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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