【画像多数】【陶芸展レポ】浜渡富雄さんのこと

たまに立ち寄らせて頂いているギャラリー小川さんで、浜渡富雄さんという陶芸家さんの個展を見て参った。
これがすごい。
どうすごいかというと、ひとつもキライな作品がない。
全部欲しい。
全部好もしい。
モチーフは写実的でありながら時に抽象的でもある。
かたちは端正でありながらどこかに破を孕んでいる。
透明水彩のようにその彩色にはぼかしがありにじみがあり優しく柔らかい。
にも関わらず縁取りがくっきりしている。

伺ったところ、
マスキングした上でエアブラシで彩色している、とのこと。

なんとまぁ、エアブラシとは思い至らなかった。
道理であの柔らかくしかも縁のはっきりした描画が可能になったのか。
もちろん葡萄の蔓、梅の花びらなど、筆で描きまた色を載せている部分もある。
その思い切りのよい対比が美しい。

誰にも師事していないという。
全て自分のために自分が選んで自分で磨きぬいた技法。

そうして、モチーフを選ぶ基準は、
紙で切れるかどうか
だという。

(そう来たか! )

写真を撮らせて頂いたので、いくつかご紹介させて頂く。

古典的モチーフながら、その美しい透明釉の輝きがたまらぬ風合いを醸し出している小品。
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これを端正といわずして何と言おうか。
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写実的ながらモダンな配置の桜。
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ユーモラスな形の香炉。
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茶室でいかにも映えそうな水指。
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抽象に見えるが蓮の葉がモチーフである。
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田中一村的。やはりお好きとか。中でも書籍の表紙になったやつが一等とな。
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こんなざっくばらんがいわくいいがたく好もしいのはどうしたことか。
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彩泥花器というが、花なくともそれのみで完成して居鎮まっている。
hamawatari07.jpg

表裏が此れとは不意打ちだ、じつにずるい不意打ちだ。
hamawatari15.jpg

hamawatari13.jpg

誠に以って眼福な個展であった。
この人の作品をまた見たい。繰り返し繰り返し、次の作品も、また次の作品も。
そして願わくば、そのうちせめて一つなりとも手に入れて、すこうし甘めの蕩けるような日本酒注いで、舐るように愛でたいものである。
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    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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