古田織部展@松屋銀座

古田織部展を見に行ってまいりました。ミーハーだから! ブログのプロフ画像にハゲ織部使うくらい好きだから!

よくご存じない方にへうげもの知識で(もうだめだ)ざっくばらんにご説明しますと
・信長、秀吉、家康の三天下人に仕えた利休亡き後の筆頭茶道
・タッタイッコが軍功の報奨たりうるほど価値のあった茶道具を自分たちでもりもり作っちゃった、つまり独自の通貨を勝手に作って流通させて天下人をピリピリさせた数寄的反逆人
ということになります。

今回の古田織部展は没後400年記念ということで、
第一章 織部の時代
第二章 織部の茶の湯
第三章 織部の茶道具
というような仕立てで展示しておりました。

第一章 織部の時代
では、織部を生んだ安土桃山時代ということで、矢鱈長い南蛮鉄砲やらどうかしてるとしか思えない素っ頓狂さでお馴染みのあの頃兜、伝信長着用陣羽織(複製)やら風俗を描いた屏風(複製)やらの展示がございました。
ここにどうも真筆らしい織部百ヶ条もあったんですが、巻物の最後の部分を30センチくらいしか展示してなかったせいか注目度が地味だったのが勿体無くはありました。
あーあと織部の南蛮胴具足ありました! なんか
「こん中に入ってたんだなー」(もう少し言い方ないんかい)
と感心しきりでありました。
兜に九曜紋があったのはなにか意味があるのか職場の歴史に詳しい人に聞いてみよう。

第二章 織部の茶の湯
第三章 織部の茶道具
では、織部が茶会で用いた道具やら作らせた(=織部好みの)道具やら時代の織部的出土品やら織部の創案した三畳台目の茶室やら上田流茶道のお点前動画やら織部継承の茶道具連やらがございました。
まぁ順当にここいらが一番おもしろい。
織部ご愛用の高麗紫石硯やら、なるほど新しいと思わせる砂張釣船花生やら(こんな感じの)、あとは肖像なんぞがあって、そのあとは
茶道具コーナー
になりまして、備忘のためにネコタ好みを列挙させていただきますと

瀬戸黒茶碗 野鴉 鴉の濡羽の如くぬらりと光る釉薬をだばーっと垂らしてるくせに下部に掛け残しが有るところがいい。適当なところがマジ野鴉。
織部黒茶碗 老松 全体的にざっくりとした風合い、歪んでおりながらその出自はおそろしく端正であろうところがうん老松。
黒織部百合文茶碗 織部ってこういうのだよね。どう考えてもこれ縄文時代の落書き。つかどう見ても描いてあるの妖怪ハンターのヒルコ。
黒織部○×文茶碗 織部ってこういうのだよね。どう考えてもこれ禅宗の軸。
白釉斜格子彫紋茶碗 玄海 こういうのがすげぇ好き。じゃっくり造形したとこに三角刀でがつっと刻み目入れて濃い目の白釉かけてるの。
瀬戸黒大筒茶碗 でかいわ! 重いわ! 武士だから?
奥高麗茶碗 船越 この手の端正が好きなことが判明。

織部耳付宝珠形香合
織部三角形香合
織部雲菱型つまみ香合
  立派な名前ついてるけど三角形のとかうんこ。

肩衛茶入 岩清水 背の高いところにこぼれかかる釉薬がなるほど確かに岩清水。
織部吊るし文肩衛茶入 風流 傾いだような胴長になんだかよくわからないグラフィティアートみたいのが刻んであるの。なにこれ超cool!
焼締肩衛茶入 こ満 餓鬼腹の隣にあったけどこっちの方が寵愛されてそうだった。そういう意味じゃなく。

鉄絵草花紋筒四方形向付 え、これ茶碗じゃないの! これに食べ物いれるの? 無理ゲーじゃね? でもこの媚茶のような沈んだ色合いが超好きだ。これが明るいような暗いような茶室で端座してたら超惚れる。

緑釉四方耳付水指 若葉雨 いやーよく若葉雨とつけたもんだ! こう降り初めの五月雨のだな、雨の境からが四方に景色となって出ているわけだ。きれーなー。
 
焼締耳付花生 聖 個人的にえばりんぼと命名。見ればわかる。

えー、まぁそんなわけで常ながら三周するほど見応えのあった展覧会なんですが、実のところいくつが不満もございました。

1 展示品目録がない
 モノクロで展示品の名前時代所蔵が書いてあるリスト、大体のところで用意してあるんですが、なかった。残念だ。
2 ガラスの拭きが甘い
 みんなよく見ようとして思わず鼻くっついちゃったりするわけですよ。それはわかる。すごいよくわかる。でもなんだかよくわかんない体液(鼻汁であろうか)がついてたら学芸員さん拭いてくださいお願いします。
3 たまに織部が使ったやつなのか織部を継承したやつなのかわかんない展示があった
 ハイ、私に知識がないからです。わかってます。

んで今回の展覧会、今日で終わりなわけでですね、
今日まで記事をあっためてたってのは理由があります。

企画でへうげものコラボのスタンプラリーがございましてですね。
そのネタばらしを先んじちゃいかんと我慢してたわけです。

さて
閉店前10分で1階から8階まで走り回って集めたスタンプがこちら。
huruori.jpg
うむ、ステーキだ!

んでスタンプ全部集めたご褒美のステッカーがこちら。
huruoristicker.jpg

…がんばったんだけどなぁ。

で、古田織部の改めての印象。

やっぱこの人全力で人を笑わせにかかってるわ。

三畳台目の茶室とかすげー端正なんですよ。窓から差し込む光合わせて、綺麗だなぁって思うわけですよ。
んでその端正な場、選び抜いた道具の中に
あのへうげた茶碗をぽこっと出されてご覧なさいよ。

どう考えたって
落ち
じゃないですか。

例えは悪いんですが、
すごい作りこんだ美人から覗く
鼻毛
みたいな感じですよ。

そんなん見たら、とりあえず不意打ちされて美人前にした緊張感どっかいっちゃいますよね。

んでもって
笑っていいのか
突っ込んでいいのか
スルーすべきなのか
すげー戸惑って口説こうとかいう当初からの色めいた念願もどっかいっちゃいますよね。

でまぁ、端正な茶室にへうげた道具合わせて客の心にそういう乱れをあえて作ることで、緊迫した戦国時代のかかわり合いに

を作るのを愉しんでいた人なんでしょうかね、織部って人は。

数寄ものだけにな!


という
きれいなんだかどうなんだかよくわかんない落ちではございますが、ここらで本日は〆させていただきとう存じます。

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ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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