赤坂のギャラリー「ジャローナ」にて超リアル昆虫陶作家「奥村巴菜」さんにお会いした件について

山王神社の正面から交差点をまっつぐに渡り、渡りきった一つ目の小路を左手に入ったところに展示会開催中の看板が出ていたらそこが喫茶ジャローナへの入り口だ。
ここはワッフルランチなぞもだしているが、本業(というかほんとうにやりたいこと)は、もう少しで世に出られそうな(あるいはもうすでに世に出ているけど今ひとつ世間に知られておらぬ)アーティストに実作品を展示するための場を貸すことだと認識している。

さて、その喫茶ジャローナにて、
2014年3月18日から29日までの期間に、
奥村巴菜
という方の個展が行われた。

「新種! 陶虫展」 と銘打った
陶器でこしらえた昆虫を主題にした個展。
自分のような昆虫と陶器好きには立て看板をを見ただけで悦楽が予感されたものでいそいそいそとおじゃました。

やはり、いい。

ひとけのないこじんまりとしたギャラリー内に、ツノゼミ、ゾウムシを中心とした、生物学的には合理的ながら作陶にはかなり難儀そうな造形が、素晴らしい精密さと焼き物なりの予測し得ない窯変照りをまといながら居鎮まっている。
腹部の検分もできるように下に鏡が敷いてあるのも周到だ。
貸しきり気分で何周もしてしげしげ見入っていると、奥から小柄で知的に美しいお嬢さんが出てきた。

作家さんだった。

よもや会えるとは思うまいて、しかしこの機を逃すまいて、柔らかくも的はずれな問いかけをしてしまった。

自分の無知故に見知らなかったゾウムシをさして「これはほんとにいるんですか? 」
(新種! 陶虫展というから創作入ってるかと思ったら超リアル系で、でも知らないのがあって不意を打たれたため)
「いますよー! 」

そこから、職場に戻るまでのほんの15分ほど、お話を聞かせていただいた。
これらは実在する昆虫を忠実に再現した陶器であること。
焼成時には足は分けていること。
リアル昆虫に触れるために旅していること。
動きをみないと作れないと思っていること。
今は某博物館に頼まれて蛹を製作中であること。
「蛹を拡大したら、子どもたちにも不思議さがわかってもらえるとおもうんです」
「あーわかります、蛹、不思議ですよねぇ。触ると動きやがるんですよね。ちょっとおっかなくてさわれないけど中では幼虫から成虫に至る変態が進行してる、完全変態すげぇ」
なんでやりとりを。

なんともはや、ツボすぎる個展であったことよ。

というわけで奥村巴菜さんの作品を見られるサイトはこちら

トップページのゾウムシに圧倒されてください。あ、ちなみに作品は全長30センチ定規軽く超えてますからね。
すげぇですよ。

ちなみに作家さんと盛り上がったマンマルコガネはこんなの。

これが
mannmarukogane02.jpg
こうなる。
mannmarukogane01.jpg
(画像ソース:http://nationalgeographic.jp/nng/article/20130310/343182/index_sp.shtml)


体長五ミリの偉業。


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ネコタ斑猫

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    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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