フルタイム勤務の私が美術展を効率よく満喫するために実践している13のTips

[日程を決めるに当たって]
1 土日は外しましょう
→混んでいるからです。新聞社が協賛している場合集客力を誇示するために懸賞・購読者サービスなどのチャネルを通じて膨大なただ券を撒いたりして大してその展覧会に執着のない人たちを大量召還してしまい、結果入場した人全てにアート見に行ってんだか人の頭見に行ってんだかわけわかんないという混乱状態に陥らせる場合がままあります。もちろんあなたがお祭り気分でただ券を利用して行く程度の立場の方ならかまいませんが、自腹を切ってでもその展覧会をみたいと思っているならば、ライト層が集まる土日は避けた方が賢明です。

2 金曜日など開館時間を延長している日を狙ってみましょう
→土日がライト層の祭典ならばアフターファイブは勤め人の特権です。ライト層はわざわざ金曜の夕方を狙って都内に出てきて展覧会見物なんてしませんからね。というわけで行きたい美術展があったら開館を延長をしている曜日がないか確認しましょう。なかったらあきらめましょう。最近は金曜日8時まで開館しているところが増えておりますのでオススメです。ゆっくり見たいならいっそ1時間ほど早退するのも手です。因みに六本木の森美術館は開館を24時まで延長したそうです。まぁこれは極端な例ですが、この時間帯をねらって来るのはほんとうにその展覧会を見たい人ばかりなので、連帯感もあって大変よろしい。

3 会期開始後二週間と会期終了前二週間は外す
→どちらも混みます。感覚的には会期を5で割り、開始日後・終了日前から5分の1を外した真ん中の5分の3の期間にいくのがベストです。

[チケットの入手]
4 チケットは事前入手しておきましょう
当日購入は割高な上に並んで時間をロスしがちなので事前入手しておきましょう。チケットショップにいけば1割2割引きで手に入ります。ただ、最近はチケットショップの値引きも渋くなってきたので、早割などの前売り券を計画的に入手しておくのが王道且つ廉価だったりします。逆に特典付きのチケットなぞは販売すぐになくなってしまったりするので注意が必要です。計画的なご利用を心がけてください。事前入手ができなくてもあきらめてはいけません。上野なぞではアメ横あたりのチケットショップで扱ってたりします。もちろん、価格にこだわらないのであれば、オンラインで正規入手するのが一番簡単です。

[持ち物について]
5 鉛筆必須、ボードは便利、あとはメモ用にノートやコピー用紙を
美術展ではインクの出る筆記具でのメモ取りは御法度です。シャーペンでもいかんときがあります。そして学芸員さんたちは適切な筆記具を忘れた人のためによく尖らせた鉛筆を用意してくれています。もしメモをすることがわかっていたら鉛筆は持って行きましょう。そして忘れたなら、入り口で遠慮なく筆記具を借りましょう。帰りには入り口で返却しましょう。ボードは後述する出品目録にメモをとるときに非常に重要になります。

[入場前に]
6 トイレは済ませておきましょう。

7 できれば軽くおなかに入れておきましょう。
→会場は静かなので空腹で腹が鳴ると非常に恥ずかしいです。逆に満腹すぎると機動性がおちたりぽんぽんが痛くなったりするのでこれもまたオススメできません。

8 貴重品と鉛筆とボード以外はロッカーに入れましょう。
→身軽になればなるほど心置きなく作品と向き合うことができるようになります。会場内は適温に保たれていますからコートも不要なことが多いです。なお美術展のロッカーは大概100円玉戻ってくるシステムなのでコストはかかりません。使ったもん勝ちです。

9 受付では展覧会のパンフレットと一緒に作品目録をもらっておきましょう。
作品目録をもらっておくとメモが非常に楽になります。見当たらない場合も頼めば大体出てきます。

10 先に物販にいく
絵はがきなど買いたいなら早めに物販に行きましょう。閉館間際になると落ち着いて選べなかったり会計が混雑したりしますのであまりオススメできません。ここでカタログなどを購入し会場に持ち込み解説を読みながら作品に向き合うというのは私が知る中で一番の贅沢ですが財政的に難しい場合がありますね。そんな方のためには12のような方策を用意しているので安心してください。物販でかさばるもの重いものを購入してしまったなら先ほどのロッカーに納めましょう。何、何度使っても無料なんだから問題はありません。ただ注意してほしいのは、物販に行くと再入場が認められなくなる場合があるということです。このあたりは物販に向かう前に学芸員さんに確認しておくとよろしい。

[作品鑑賞]
11 ところどころに設けられた解説をよく読みながら作品をざっと眺め回し全容を把握する
→先ほどいただいた目録に、気づいた点、疑問点などメモしておくとよろしい。もちろんお気に入りについても。こうすると、自分がどのような作品が好きかなどを整理することができて捗ります。また、構成によっては年度順に作品が並んでいない場合がありますので、目録と見比べながら脳内で時系列順に並べ直し、作家自身の道程を理解するというのもまたひとつおもしろい見方だと考えられます。

12 11を念頭に置きながらカタログを読んで理解に努める。
→最近の美術展では展示室のベンチに大抵カタログが置いてあります。「作品情報満載しかも書き下ろし」というスーパーな本、それがカタログです。ですからカタログは現場で読むべしというのが私の持論です。作品裏話なぞを読んだ後に実物を確認するなどという贅沢のできる機会はなかなかないものです。会場ではカタログを熱心に読もうという人間なぞあまりいませんから占有について後ろ指指されることもありません。安心してください。

13 もう一度作品に向き合う
12の行程を経たあなたの前には作品が立体的な奥行きを持って立ち上がり且つそれぞれの作品同士の緊密な関係性をも見て取ることができるようになっているでしょう。数多ある中からなぜこの作品が選ばれたのか、なぜここにこのように集められたのか、主催者の意図は何か、この展覧会とは一体何ものであるのかが朧気にでも理解できればしめたものです。展覧会を見に行く意味とはそれを理解することにあるからです。

これであなたは美術展を心ゆくまで味わい尽くしました。このやり方だと大体2~3時間はかかりますがそれだけ実りはあるので是非試してみてください。

番外
昨今はレストランが併設されている美術展も少なくありません。特別展に連動した特別メニューを出している場合もあります。時間と財布に余裕があったらそれを楽しむというのも悪くないですが、数量限定の場合があるので本気なら予約をしておいた方がよいかもしれません。

というわけで、美術展を満喫するための13のTipsでした。


駄文にゅうすさま、記事の紹介ありがとうございました。
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非公開コメント

朝一にいければいいんですけどねぇ('A`)

じゃでさま、コメントありがとうございました。
そこそこ年いってくると、この作品に対峙できるのは今日この時だけだろうとか考えるようになっちゃうんですよ。
作品を見たことでその作家が好きになったとして、後から情報を得たところでそれを検証する術はもうほぼないわけです。
そうなると、今日この時をいかに無駄なく味わい尽くすか、その方策を磨き上げる他なくなってくるんですよ。

なんだか趣味にまで貧乏性でいけませんね。

ネコタ斑猫 拝

なるほど、これは濃ゆい時間が過ごせますね。
自分は逆に予備知識なしに見て、好きな作品に2、3点出会えれば満足、という見方です。
日曜日でも、朝一番ならあまり混んでないですよ。
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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