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うちの息子海外留学したいとか言ってるくせに

英語で17点取ってきやがった
駆逐してやるぅぅぅ

腹が立つからお母さんが勉強することにしました。もーいーよてめーには期待しねーよ。いつまでたってもお母さん抜けねぇようにしてやるよ。バーカバーカ。テメーに教育資金かけるよりもっぺんおかーさんが勉強し直した方が世の中のためになるわ。テメーなんざまともな高校入れなかったら実家に放り込んでお母さんが独立してやる。どーせあっこ高等遊民の墓場だからな。ばーちゃんの年金で食いつなげばええんや。こっちは仕事しながら好奇心まみれの生活を送ってくれるわ。あーこないだの深海展も楽しかったなー。やっぱ下勉強で専門書レベルの本読んどいたおかげで大分理解が変わったし。世界はこんなにすげーのに、世界を知るツールはこんなに研ぎ澄まされているのに、お前はまだゲームばかりに留まってるのか。ゲームよりももっとすごい、もっとすばらしいものが、少し手を伸ばせば広がってるのに。
勿体ない。そして、悔しい。
私は、母親として、こんなにも魅力的な世界のことを、こんなにも探索し甲斐のある、こんなにも精密で、こんなにも毎日のように何かが見つけられ続けているこの世界の面白さを、結局、伝えられないままに死ぬのだろうか。

ま、それはそれでいーや。あいつがわかんねーのはあいつの責任だ。あいつももう14だ。ぶっちぎりの厨二病だ。わかんねーこともたくさんあろう、見えねーこともたくさんあろう。もし問題があるとすれば、社会が型にはまりすぎてて得するルートを見ぬけない奴は損をするということにおいてだけだ。
自分は脳内に「謎が解けると面白い」という自力御褒美システムを構築できたから得するルートを見抜けなくてもそれなりの索敵力を得てそれなりにやっている。でも本当に必要なのは、型にはまった社会の中でどのルートを通ると得するかを見抜く力だ。もし両方あれば彼は成功に近づけるだろう。成功とは好きなことに夢中になれるだけの金を稼ぐということだ。どちらもなければ働くことのできない人間になるだろう。自力御褒美システムの構築だけでは自分のような好奇心の化物となりそれほど稼げない。多分、どのルートを通ると得するかを見抜く力を得たものの方が、きっと自分のような象牙の塔の綿埃のような人間よりも、遥かに金を稼げるだろう。

私は好奇心が強すぎる。何でも知りたがってしまう。以前わからなかったことが十年後にわかったらそんなことですら何とも言えない愉びのもとになる。見知らぬものを溢れるほどに見た今回の深海展もまた凄まじい愉びの場だった。実のところ子どもよりそっちのほうに人生におけるたのしみを見出していると思う。子どもが反抗期だからというのではなく、だから自分は多分いくらか人非人だ。

でも、それほどにも私を夢中にさせる、読解力以外に特に技術もいらない、ただ、この、世界を見聞きし知ることによる楽しみ、それを、子どもに伝えられないとしたら。

ああ、でもそれはやはり仕方がない。子どもらにあるのは子どもらの人生だ。そして何より、私は親からこれを受け継がなかった。親は私がなにがしかを問いかけると自分で調べなさいと言った。そして私が長じるとなにがしかを問いかけて来た。貴方なら知っていると思って、と。親は私が時に調べながら答えられたことを教育が良かったからと自慢に思っていたようだが、私はそれは教育の成果ではなく、ただ、欠落の表示の結果だったからと今でも思っている。これは、この探究心は、私のものだ、私だけのものだ。そして、世界の広さをあの頃もっと知っていたら、世界が思いのほか未知であるとあの頃もっと知っていたら、そしてそれを教えてくれる人に巡り合っていたら、もう少しだけでも私は広がっていたのではないかと思う。

だから今私はリベンジをしている。あの頃何も教えてくれなかった親に、あの頃何も教われなかった大人に。世界の面白さを、科学的な知識の確かさを、知の美しさを、それを求める楽しさを。子どもを捕まえて、また、子どもの友達を捕まえて。知らないことは目の前の何でも答えてくれる箱で一緒に調べて教えることで。「何故ならお母さんが知りたいからだ」いつもそうつけくわえながら。

そう、私は知りたい、私は学びたい、私は考えたい、いつか自分の知を有効に使えるところにゆき、それを仕事にしたい。

そのいつかのために、私は、今日、一つずつ、できることをやろう。
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がろえもんさま、ありがとうございます。

いつか自分を役立たせることのできる場に身を置きたいです。
今もまぁ世間に役に立っていることをしているとは思いますが、
もっと人の役に立つものごとに関わる仕事がしたい。
でも自分ではなかなか適性はわからんので
ハローワークにでも行ってみましょうかねー。
好奇心(せめてやる気と言い変えなさい)だけでは、人は雇ってくれないでしょうから…。

No title

好奇心と向上心と探究心の塊のような貴女はとても素晴らしいです。
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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