問 無印良品で一番長生きしている商品は?

答 再生紙メモパッド。

無印良品は今年で33周年を迎える。


高度成長期の終盤、
未だ
消費のための生産、年を越せぬ廃版見越した新製品開発が世のならいであった頃、
西武系列のスーパー西友が、
「メーカーに与えられるものではなく、消費者が自主的に選びたくなるような商品を」
という感じのコンセプトのもとに世に送り出した40品目が、
無印良品の源泉であった。

最初に選ばれたのは洗剤、トイレットペーパーなどの消耗品。
そして送り出した側が最も気を使い、模索したのが、
「何故それがそのような安価なのか」
を、消費者にわかりやすく伝えるための方策であった。

あの頃の無印良品には、決まって、
「包装を簡易にしたので安価になりました」という感じの表示があった。

今では簡易包装など、珍しくもないが。

32年という長い年月を経るうちに他の39品目が淘汰される中、
このメモパッドは遺った。

muji.jpg

この鈍色の綴じしろ、この狐色のおもてがみ、この灰白の中紙、
そして小豆と黒で書かれた題箋。

思えば成程、無印良品との出会いはこれであった。

そして今でも、この色合いが自分の中では畢竟無印である。


ブランド「無印良品」は、立ち上がりの経緯からすれば全く
その名に相応しいものであったと言える。
つまり、
「メーカーサイドの色を敢えて消して
モノとしての素材感や品質で勝負する」ための
「無印」だったのだ。

だが、スーパーの販売商品毎に散らかっていた商品を
青山に親切した店舗に集め、コンセプトを明確に打ち出したところで
「無印良品」のみならず、消費者側にも変革期が訪れた。

消費者がアラヤシキ的に欲していた

「最小限の機能を果たすためだけに生まれたデザイン」
「デザイナーの個を消したデザイン」
「メーカーサイドが他社との差別化のために備えた機能を削ぎ落とした
シンプルミニマムなデザイン」

が可視化され、気づき、結果、あからさまにそれを求めるようになったのだ。

無印良品では、寄せられた利用者の声は、非常に真摯に検討されている。
絶版を嘆く利用者の声で再販しました、の率の多さがそれを如実に示している。
なので、もし君が無印良品の利用者で、特定の商品の改良再販を求めているならば積極的に伝えたほうがいい。
無印良品は、けして君を無碍にはしない。

http://www.muji.net/lab/
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    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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