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紙の本は死なんよ。

紙の本は死なんよ。

何故ならこんなにも
誰かと共有しやすいデータベースは
他にないからだ。

君の個人的なマシンに取りこんだ電子書籍を
誰かと共有したくなったらどうする?
君はそれをマシンごと誰かに貸してやるかい?
それともファイルを転送するかい?
入手元のアドレスを送るかい?

サーバーに蓄積されている電子書籍は
いつでも誰でもダウンロード可能だ。
でも君の個人的マシンにダウンロードされた瞬間
もうそれはどこにも行けなくなる。
君はそのデータの終着駅だ。
そうとしかあれないのだ。

その作品を愛し
著作権者に誠実になろうとすればするほど
共有しづらくなる奇妙なシステム
それが電子書籍だ。

さて、君は古本屋に行ったことはあるかい?

百年前の紙の本を買うのは
今となってはそう難しいことじゃない。
そうして、今君の本棚にある紙の本、
それは、朽ちなければ、もしかしたら百年後、
誰かの本棚に置かれているかもしれない。

ファイル形式の時代遅れもなく、
マシンの故障もなく、
充電の必要もなく、
常に開示されっぱなしのデータベース。

こんなにも、こんなにも共有可能な、
まるで奇跡のようなメディア。

それが紙の本だ。

紙の本を買うこと、
それは、そのデータの途中駅になる権利を買うことだ。
私の中に「誰かと共有したい素敵なもの」を閉じ込めないでおく権利を買うことだ。

だから私は紙の本を買う。
家族と読むために。
友人と分かち合うために。
そうして私がその本を開いた時に覚えたのと同じ手触りを
他の誰かがおそるおそる味わうのを楽しむために。
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非公開コメント

じゃでさま、コメントありがとうございました。

うちとか子どもいますからねー。
いかに共有しやすいかでいえばやっぱ紙最強だと思います。

では!
ネコタ斑猫 拝 

通りすがりさま、コメントありがとうございました。

> あああああ!!
> 上手く言葉に出来なかった「紙の本」に対する想いがここにあった!
> ありがとうございます。ありがとうございます。

そんなに言っていただくと恐縮です。
本はいとしいものですが、
いかな名文たろうとも、解体され切り売りされたコンテンツには愛着の持ちようがない。
出版さんにはそのあたりよく承知していただいて、
よりフェティシズムを刺激する本作りにいそしんでいただきたいですね。

では!

ネコタ斑猫 拝

うずうずと同じような事を考えていました。

No title

あああああ!!
上手く言葉に出来なかった「紙の本」に対する想いがここにあった!
ありがとうございます。ありがとうございます。
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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