立春朝搾り 澤乃井純米吟醸生原酒@高崎屋本店

金曜日、少し温い夜の底を抜けていつもの酒屋さんにゆき
「なにかこう素っ頓狂な…いや、そこまでいかなくとも何かしら面白い酒はありませんかねぇ」
と無茶な注文をしたところ、まるで素敵な秘密を明かすように、
「実は今朝搾り立てを取りに行ったという珍しいお酒があるのですが」
と囁かれた。
や、其れは面白い、では是非其れを、とお願いして求めてきたのがこちら。

sawanoi.jpg

旧正月、立春をお祝いするためのお酒。
暦のような端整な商標が実にいい。
大体豆まきってなぁ旧正月である2月4日の前日に鬼を追いだして場を清めて神様をお迎えする準備なんだそうだ。
自分なぞ花いちもんめ的禍福取り替えっこの機会だとおもっていた、誠にお恥ずかしい。
で、このお酒、蔵にお手伝いに行った酒店しか分けてもらえないというなかなかのレアモノ。
今朝搾って瓶に詰めたのを酒店さんが引取りにゆき、その日のうちにお客さんが買って呑む、できたてをその日のうちに、というのがこのお酒の主旨でもある。
おかげで杜氏さんは酒の丁度の出来上がりを何がなんでも立春にあわせなくてはならないという苦労があるわけだが、おかげさまで、美味しくいただきました。ありがとうございました。

味は、実に若々しい。新しく、清らかである。
優しい甘味、まろみとふくらみがある。全体としては中道。辛口甘口いずれにも偏らず、清冽な水と米の真芯とがごく自然にまじりあって素直に酒になった、そういう味わいである。
香りは、甘い。春の道に咲きこぼれる花のように、可憐でふくらかで無邪気な香りである。

良いものを頂いた。口福口福。

1575円也。

日本名門酒会 公式サイト - ドキュメント-11立春朝搾り 澤乃井
澤乃井 立春朝搾り
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