スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鬼頭莫宏「なにかもちがってますか」面白ぇぇぇぇぇ!

「もしデスノートが人間だったら」
この命題を全方位に容赦ないけど超絶ハートフルな鬼頭さんが処理すると
「なにかもちがってますか」
が出来上がります。オキョー。

以下ネタバレ含むので、予備知識なしで堪能したい方はお戻りください。
買って損しないことを確認したい方はお進みください。
そう、
ワタシはあなたに
「読む」
という選択肢しか用意していないッッッ!
面白いぜこのマンガッッッ!
(←オオマジ)




勧める相手を選ぶけどな!









ゆーわけで。
「のりりん」2巻と同時に発売されたこのマンガ。
中二病ワールド! とレビューでは評されていたんですが、
鳴る程
うちの第一子と諸々の手触りがクリソツでありました。
現在中一の第一子の中には
ハートフルと殺伐が同居してて
異様な人懐っこさと
瞬発的な暴力との
めまぐるしい政権交代にブン回されている毎日なんですけども
これを読んで
彼が日常的に体現しているハートフルな殺伐は
おそらく彼の中ではものすごくスジの通った且つ常にギリギリの選択なのだろうと
ようやく推察されました。
なんというか
中学生時分の子どもらにとっては
世界も自分も
多分耐えられないほどに軽いもので
そのおそろしく軽佻浮薄な世界の中で
人と人との間に結ぼれる関係性のみが異様に強く己のあれこれを牽引し
それらに振り回されているような
それらのみが実在であるような
それらばかりが重たいような
そんな風に見えているんではないか。
振り返ればワタクシもたしかに中学生を経て来たのでありますが
そのあたりの詳細はもはや彼方に遠ざかっておりますし
そもそもたとい定かであったとしても、
自分の中学時分の印象を
生物学的な年齢以外に同一な要素が見当たらないような
第一子に適用するのが適切とも思えないし
実のところ覚束無いまま適用はしてみたけれど
さっぱり役に立たなかったというのが現状です。
つまるところ
相当お手上げ状態であったワタクシが
中学生の第一子が置かれているだろうのっぴきならない地平の様相を窺い得たのが
このマンガを読んだ第一の収穫と言えます。

さて、冒頭に書いた
「デスノートが人間だったら」
についてなんですが。

この作品は年不相応なほどに聡い一社くんという少年が
今のところ比較的凡庸な主人公日比野くんの学校に転校してくるところから始まります。
一社くんは日比野くんに人を死に至らしめる能力が潜在していることを「発見」します。
日比野くんはこれまでもその能力を発現させていたのかも知れませんがおそらく全く認識していなかった。
それを突然やってきた他者に発見されてしまい、更に活用されてしまいます。

デスノートには意志も良識も慕情もありませんでした。ノートですからね。
リュークは基本的に観察者でした。死神ですからね。
でもこのマンガには観察者はいません。皆当事者です。
皆関係性という重力場に引き回され平伏しながら暮らしています。
世界の見かけ上の軽さに次の手を見誤った少年は
関係性に絡めとられ膝を付きながら
「僕が為したことは誰かが為されていることだ」
という
この世が始まってから終いになるまで何一つ変わる宛のない
精妙なる世界の有り様を思い知ります。
畢竟人というものは
行為と応報に絡め取られ時には指の一本も動かせなくなった様に覚えたとしても
突然やってくる死の直前まで、関係性の中で自己を保ち続ける以外の在り様を持たない。
たとい日々を希死に暮らす人であったとしても
それが関係性による圧殺の結果の選択であると覚えておれば尚更に
死の瞬間まで彼は関係性の中に留まり続けざるを得ず
また周りの人々も残らず
彼の重力場に留まり続けることを余儀なくされるのです。

愛おしい日常を積み重ねている日比野君が
その日常の内で他者の愛おしい日常を削除する。
彼の持つ
「彼岸と此岸の空間を置換する能力」
というのは
生命のありようそのものですらある
実にいやらしい能力ではあります。

というわけで
このマンガ面白いから読もうぜ!
なるたる並の「神話」が成立する瞬間に立ち会う醍醐味を一緒に味わおうぜヘイヘイヘイ!

とゆーお話でした。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
検索フォーム
最近の記事
カテゴリ
リンク
最近のコメント
月別アーカイブ
RSSリンク
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最近のトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。