インターネットを利用するにあたって気を付けたいこと これから中学生になる皆さんに向けて

インターネットを利用するにあたって最初に気を付けるべきこと、それは、リアルの自分との結びつきをできるだけ少なくするよう努めるということです。自分では別に悪いことをしたつもりがなくとも、一度ネットに情報を公開したならば、奇妙な情熱にかられた人々に目を付けられ、調べられ、知らない間にあなたの写真、趣味、住所などがまとめてインターネットに公開されてしまう危険性があります。そうなると自分だけでなく周りの人にまで迷惑をかけてしまうことになり、とても辛い思いをしてしまいます。そんな目に遭わないための注意点をいくつか書いておきますので、参考にして下さい。他にもいくつか気を付けておきたいことや上手に使うための心得も併せて書いておきました。覚えておくとあなただけではなく他の誰かを助けることができるかも知れないので、面倒でも最後まできちんと読んでください。

ID・パスワード登録の際に気を付けたいこと
自分の本名、誕生日、家族の名前など、検索した際にリアルの自分に結びついてしまうおそれのある単語を、ID、パスワード、メールアドレス、サイト名、ブログ名などに利用することはやめましょう。
IDを設定する際は自分の好きなものと、どうしても使いたければ名前の一部を組み合わせると良いでしょう。ただ趣味丸出しにすると成長して趣味が変わったときに恥ずかしい思いをすることがあるので気を付けましょう。またスペルミスも後々の恥になるので気を付けましょう。サービスによってIDを使い分ければトラブルがあっても被害を一部に留めることができるかも知れません。
パスワードはアルファベットの大文字小文字、数字、記号をごちゃ混ぜにすると破られにくくなります。マイクロソフトではパスワードチェッカーを公開していますので、自分のパスワードの安全性を確認してみるのもよいでしょう。
ブログや掲示板での書き込みの際に気を付けたいこと
ブログや掲示板への書き込みと言うものは、どれだけこっそりやっているつもりでも、世界中の人から見られてしまう可能性があることを覚えておいてください。パスワードなどを設定して仲間しか見られないようにしているつもりでも、その仲間が他の掲示板やブログに書き込みをコピペしてしまうかも知れません。そうなったときに困らないよう、あまり恥ずかしい内容、身元がバレてしまうような内容は書かないようにしましょう。また、少し前までは掲示板に誰が書き込んだかを調べるのはわりと難しかったのですが、最近になって探偵社などが安価な調査サービスを始めました。直接言えないようなことをどうせわからないだろうと高を括って書くのはやめましょう。
メールのやりとりの際に気を付けたいこと
メールは証拠となります。迂闊(うかつ)なことは書かないようにしましょう。また嫌なことをメールで言われたなら相手が自分の悪事の証拠をわざわざ送ってくれたと思っていざというときに備えて保存しておきましょう。前後のやりとりまで保存しておけば完璧です。法的手段を取る際、探偵社に調査を依頼する際、必ず役に立ちます。
デジタルデータの写真について
一度デジタルデータに変換された写真というものは、劣化せずいくらでも複製が可能になります。携帯やデジカメで撮った自分や友達の写真の取り扱いには十分気をつけてください。最近は自分の画像データをメールで送るとどの有名人に似ているかとかなんの動物に似ているかとか判定してくれるサービスがありますが、その画像のデータがきちんと管理されているという保証はありませんし、たとえサービス会社の人がきちんと管理していても、データを盗まれてしまうことがあるかも知れません。またブログや掲示板に画像を公開したら、たとえ削除しても、保存した誰かによって半永久的に公開されてしまう可能性があることを覚えておきましょう。

検索について
勉強にせよなんにせよインターネットというのは検索に便利なものです。ただその情報の精度には怪しいものがあります。ものごとを調べるときによく利用されるのはWikipediaですが、誰もが編集できるだけに偏った内容になっている項目があります。偏った内容を真に受けて恥を掻かないためには、最初に出てきた検索結果だけでなくいくつかの検索結果を見てみること、別の媒体(本や新聞)で調べてみること、検索結果の中に出てきた内容を更に検索してみること、などの方法が有効です。なお、ネットで最も信頼できる情報源は、政府や研究所、博物館美術館などの公的機関が公開している内容です。次に信頼できるのは会社や店舗の運営元が公開しているサイトです。個人サイト、ブログ、掲示板、新聞社、出版社などは、自分に都合のいい内容や、事実と言うより意見、或いは単純な勘違いを掲載している場合があるので、鵜呑(うの)みにせず別の媒体でも検索した方が無難です。また、最近レポートがネットに書かれた内容と類似しているかを調査してくれるサービスが始まりました。楽だからといってネットに公開されている情報を丸写ししてレポートを書いたりすると後悔する羽目になります。ウェブ上の情報はあくまで材料です。自分で考えて書くようにしましょう。
オンラインゲームについて
携帯・パソコンいずれにおいても、オンラインで遊べるゲームはたくさんあります。その中には無料で遊べると謳(うた)っているものもあります。とはいえゲーム会社の人も仕事ですからお金を儲けなくてはなりません。そうなると、やはりどこかでお金を回収できる仕組みにせざるをえないのです。具体的には、無料で遊べるのは一番単純なゲームだけで、レベルが上がるとお金が必要になったり、カッコいいアイテムは有料だったり、そういう仕組みになっています。このような仕組みを知った上で、自分のお小遣いの範囲で遊ぶようにしてください。
また、パソコンのオンラインゲームは、他の人とパーティを組まないとレベル上げが難しいというようなシステムになっている場合があります。そのような場合、他の人と都合を合わせるために自分の時間がどんどんなくなっていってしまうことがあります。そのゲームやサービスが終了したらかけた時間もお金も何も残らない、そういうことに大切な時間やお金を使って良いのか、デジタルデータというのはリアルでの友達やもの、様々な経験よりも大切にすべきものなのか、正直どう考えても間尺に合わないと思うので、始めないほうが無難でしょう。なお、もしもパソコンでのオンラインゲームをはじめようとしている人がいたら、こればかりは本気で阻止してください。無料課金の範囲内でやったとしても、時間を浪費した挙句廃人になる確率の高い、大変恐ろしいものです。既にやっている人については、良識の範囲内であるならば優しく見守ってあげてください。廃人レベルであれば、聞く耳は持たないでしょうから、諦めて下さい。
音楽・動画・ゲーム・その他諸々のデータについて
好きな音楽や動画、ゲームを手元に置いておきたいと思うのはごく当たり前のことです。けれども、そのあなたの好きな音楽や動画、ゲームは、誰かが時間とお金をかけて一所懸命考えて作ったものです。一所懸命考えて優れたものを作るのは良いことなので作る人のやる気を保護しようという考えはほぼ世界中にあり、そのための法律が制定されています。それが著作権法です。音楽や動画、ゲームを楽しむことができるのは、作ってくれた誰かがいるからです。よいものを作ってくれてありがとう、これからもよいものを作ってください、そういう気持ちを込めて、有料で頒布されているものにはきちんと対価を払うようにしましょう。無料で公開されているものについては、公開している人の決まりを守った上でうんと楽しみ、可能ならお礼の言葉を伝えましょう。
出会い系とかえっちな画像サイトとか
最近は大変規制が厳しくなっているので18歳以上ですかと聞かれたときに嘘を吐かなければ引っかかることはまずありません。自ら嘘を吐いた場合、未成年でも法律が守ってくれないことがあるので気を付けましょう。18歳以上ですかと聞いてこないサイトというのは違法ですので警察に通報しましょう。
見知らぬURLとか
掲示板や知らない人からのメールに貼られているURLは踏まないほうが無難です。パソコントラブルの元になったり、呪われそうな画像が出てきたり、まぁ色々大変なことになります。
見知らぬ人とのメールとか
街中で千と千尋のカオナシみたいのが声をかけてきたらあなたは応えますか? 連れ立って親しく話をしたりどこかに遊びに行ったりしますか? ネット上で知り合った相手というのは、たとえその人がプロフィールや写真を公開していたとしても、その情報が本物であるという保証がない以上、結局はカオナシと同じです。普通に考えたらやめた方が良いと思います。普通の考えが出来ない時でも、やめた方がいいでしょう。

難儀(なんぎ)な事例集
・知らないブログにネットで拾ったおもしろ画像として自分の変顔の写真が公開されていた
・この画像を加工して面白くしようぜという掲示板で自分の写真が素材として採用されていた
・掲示板に「絶対に誰にも見せないから」と言って彼氏が撮った自分のえっちな写真が公開されていた
・登録した覚えの無い出会い系サイトのプロフィールに自分の写真が使われていた。画像はプロフィール系サイトに自分で公開したものだった
・好奇心で迷惑メールに貼ってあったURLをクリックしたらパソコンにえっちな画像が表示されて消しても消しても消えなくなった。家族と共有のパソコンなのにどうしよう
・ただだと思って携帯のゲームでガンガン遊んでたら知らない間にすごいお金がかかってたらしく親にめちゃめちゃ叱られた上に貯金から払う羽目になった
・友達がIDとパスワードを教えてくれというので教えたら勝手にパスワードを変えられてアクセスできなくなった
・マジコンを使ってただでゲームをやってたらあるところから先に進めなくなった
・不正ダウンロードサイトでゲームをダウンロードしてたらゲーム製造元からマジな警告が来た
・ファイル交換ソフトを使っていたらいつのまにやら自分のパソコンの中身が公開されていた
・どうせ見てないだろうと思って論文の一番重要な部分についてネットで質問して楽しようとしたら思い切り教授にバレて留年する羽目になった
・知り合いしか見ないだろうと思ってmixiで犯罪自慢をしたら身元を調べられて掲示板に自分で書いたmixiの記事と顔写真と住所と彼女のプロフィールをまとめて別掲示板に公開された挙句学校と就職先に連絡されて退学、就職もパァになった
・自分が軽い気持ちでやった援交動画が10年経った今でもネットに流れ続けている。ばれるのが怖くて好きな彼と付き合えない、ましてや結婚なんて無理。どうしよう

インターネットトラブルに遭遇したとき、最も大切なこと
傷が浅いうちに信頼出来て知識のある人に相談しましょう。信頼出来ても知識のない人は混乱するばかりで正しい解決方法を導き出せないことがあります。知識があっても信頼出来ない人に相談すると弱みを握られてしまう場合があります。というわけでなにかあったらお近くの消費生活センターや東京子どもネット・ケータイヘルプデスクへ相談しましょう。ネットの世界は注意一秒、恥一生です。
では、正しい知識で楽しいネットライフを!


あのとき元気だったらこの内容で小六の子どもたちに講義したかったとゆー原稿でござる。


駄文にゅうすさま、記事の紹介ありがとうございました。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

返信遅れてすみません

> MIAUという団体が作った、青少年向けのネットリテラシー読本をオススメします。
> http://miau.jp/1267059600.phtml
ありがとうございます。ちくちく読んでます(´・ω・`)

ネコタ斑猫 拝

MIAUという団体が作った、青少年向けのネットリテラシー読本をオススメします。
http://miau.jp/1267059600.phtml
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
検索フォーム
最近の記事
カテゴリ
リンク
最近のコメント
月別アーカイブ
RSSリンク
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最近のトラックバック