田作り作った。

肝心なのは、とにかくごまめを弱火でじっくり炒ること。
こういう料理が成立したのが江戸時代あたりと仮定として
火鉢かなんかのよわーい火で焙烙かなんかでずーっと煎ってたんじゃないかな、と。
そうすると
油なんざ敷かず
テフロンのフライパンで
一番弱火で
五分置きくらいに返して
ごまめがこんがりして
からんからんになるまで待てばできたも同然なのだった。
あ、
このとき生姜の切れ端を入れると
なるほどよい香りに仕上がるのであった。

からんからんになったごまめは
そのままフライパンで冷ましておけばよろしい。


隣のコンロで
別のテフロンなフライパンで
砂糖と醤油と水飴を
混ぜながら自分の好きな味に整え
加熱して粘度が小さくなったところに
冷ましといたごまめをがっと入れて
一混ぜしてからんだところを
すかさずさっきのもう一個のフライパンに戻して
広げてそのまま冷ませば
変哲のない田作りができるのであった。

白ごまや一味唐辛子を入れても
よいそうだ。

正月料理が成立したのなんざ今ほど調理環境が整っていなかった頃である。
火力の調整もままならず
調味料も乏しかった。
また武家基準の正月料理というものが世間的に大いに広まったのも
マスメディアの発達した明治以降である。
そもそもの素朴さに立ち返れば
お節なんざ難しいわけがないのであろう。
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ネコタ斑猫

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    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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