ホーエンハイムはほんとにホムンクルスのパパなんでしょーか。

「ホムンクルス(Homunculus)は、ヨーロッパの錬金術師が作り出す人工生命体、または、その生命体を作り出す作業のことである。

製法は、ヨーロッパルネサンス期の錬金術師パラケルススの著作 De Natura Rerum(『ものの本性について』)によれば、蒸留器に人間の精液を入れて(それと数種類のハーブと糞も入れる説もある)40日密閉し腐敗させると、透明で人間の形をした物質ではないものがあらわれる。それに毎日人間の血液を与え、馬の胎内と同等の温度で保温し40週間保存すると人間の子供ができる。ただし体躯は人間のそれに比するとずっと小さいという。

ホムンクルスは、生まれながらにしてあらゆる知識を身に付けているという。また一説によるとホムンクルスはフラスコ内でしか生存できないという。」
(Wikipedia「ホムンクルス」より)

この伝でいくと、
伝統的な製法におけるホムンクルスの元は精液
であって
血液はあくまでも養分
でしかない。

なんだが、鋼の錬金術師19巻40ページには
hagaren1.jpg
こういうくだりが、
また同50ページには
hagaren2.jpg
こういうくだりがある。
さらには
hagaren4.jpg
こんなくだりまで。

ホムンクルスがあらゆる知識を持つ存在であるとすれば自らについてもまたある程度の知識を持つ存在であると仮定しうるとして。
作中ではもやもやした黒い不定形のホムンクルス、
「なぜこんなのから私が生まれたのかさっぱりわからない」
「君が血をくれたから私はこの世に生れ出た」
「君の血の情報を元に容れ物を作らせてもらったよ」
と矢鱈血を強調、生まれも育ちも形も何もかも全てはホーエンハイムが元になってるよーん、と主張している。
でもパラケルススの製法だとホムンクルスのもとは先ずは精液! なんである。
この矛盾をいかにせん。

仮説1 ホムンクルスはご主人さまの錬金術師の精液から作られた。でも40日間とろとろにに密閉されてるうちに誕生したホムンクルスからはご主人さまの遺伝子情報はそっくり腐れて失われていた。で、ホーエンハイムの新鮮な血液に含まれていた遺伝子情報が代わりに納まって、結果一連の発言につながったんではないか、という。
まぁ錬金術師なら自分の精液からホムンクルスを作らずしてどーする! と思うわけなのでこれがある種不可避の解釈ではある。
そしてこの展開における最大の敗因は、
ご主人さまうっかりホムンクルスに奴隷の血を与えちゃったこと
自分の血だったら自分純正ホムンクルスが出来て不老不死は自分のものだったかも知らん。
結論:多分ご主人さまは相当血が苦手。痛いのも苦手。気持ちいいことは好きだけど。

仮説2 実はご主人さまはちゃんと定石通りにホーエンハイムからしぼりとった精液からホムンクルスを作っていた。そうやって生まれたホーエンハイム純正ホムンクルスは自分の自由を得ると同時にホーエンハイムを不老不死に仕立てて楽しんだ。
この説の最大の弱点:












hagaren3.jpg

……。


必然的にセリフがかなりアレゲな感じになってしまう。



結論:
作風と歴史とアレゲくらぶれば
恥ずかしながら作風が先。

鋼の錬金術師 19巻
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