マンガ雑誌買ったらアンケートハガキ出そうぜ!

うちは長く単行本派であった。

単行本を選ぶ理由:
まとめて読めるので筋がこんぐらからない
飽きたら売れるので潰しが効く
カラー原稿にそれほど執着はない

雑誌を選ばない理由:
あっという間に嵩張って死ぬる
すぐへたれる
ゴミ出しが非常にめんどい
好きじゃない作品も込みだとなんか経済的じゃない感じがする(貧乏性)

んが、小学校五年生の第一子がとうとうじゃんぷーの定期購読にはまり、毎週毎週買ってくるようになってしまった。たちまちのうちに本棚に横積みになるじゃんぷー。動かなくなるスライド書棚。へたれる表紙。
これは母親としてはわりと腹立たしい事態なのだが
「だって面白いから買いたいよー」
と言われると同じマンガ好きとしては無碍に出来ないわけで。
(でも子どもの買ってきたじゃんぷーは意地でも読まない。単行本になるまで待つのだァァァァ! )
まぁ男の子の通過儀礼としてじゃんぷーに小遣い費やすというのも悪くない、兄弟で読むんだから二人で都合し合って買いなさい、と許可したのだが。

許可に伴い、一つ義務を課した。

「マンガ雑誌を買ったら都度必ずアンケートハガキを出すこと」

今号から
べるせバブ
という新連載が始まり、子どもたちはそれが甚く気に入ったようであった。
そうであれば、それを伝える努力をしなさい。
雑誌を作っている人と、マンガを描いてくれている人に、自分が面白いと思ったことをきちんと伝えなさい。
そのためにハガキを出すんだよ、と。
もしかしたら懸賞品が何か当たるかもしれない。
それをワクテカ選ぶのもまた一興。
でも、大切なのは懸賞品じゃないんだ。
雑誌を作っている人と、マンガを描いてくれている人に、君たちがどれが面白いかを伝えることが目的なんだ。
お前たちが今はまってる度胸星あるだろ。
あのマンガ、お母さんも面白いと思うし、お前たちもものすごく面白いと思ってるだろ。
でもあれものすごく無惨な形でお話終わっちゃったらしいんだ(四巻が手に入っておらんので未読)。
なんでかっていうと、連載中はほとんど反響がなかったから。
マンガ家の人は一所懸命描いてたし、続けたかった。編集の人も連載の場と機会を設けてその作品を世に出して色々な人に読んでほしいと思った。そうして、多分それを連載中に読んでた人たちも、面白いと思ってたと思う。だってお母さんたちが読んでこんなに面白いんだからな。
でもその気持ちを伝える努力を誰もしなかった。だから編集の人はその作品を載せるための場を確保しきれなくなって、連載をお話の途中で打ち切らざるを得なくなってしまった。
これはとても不幸なことだと思う。
続きが読みたいのに、続きが描きたいのに、続きを描かせてあげたいのに、もう多分そのための場所はなくなってしまったんだから。
だから、面白いと思ったマンガについては、面白いと思ったということを伝える努力を怠っちゃだめなんだ。
アンケートハガキの懸賞品は、お前が面白いって思ったマンガが続くってことなんだ。
それでいいじゃないか。

現時点で定期的にマンガ雑誌を購読できる小学生ってのは、そこそこ小遣いが自由になる層だ。言い換えれば、ゲームソフトやなんかのために小遣いを貯める必要性を覚えず、消耗品であるマンガ雑誌に小遣いを割り当てられる層だ。そういう子どもたちは既に自分の欲しいものは手に入れているか、たとえ手に入れていなくとも時期を待てば手に入れられる立場にあるだろう。そういう子どもたちが不確定な懸賞品欲しさにアンケートを出すとは思われない。実際うちの子どもたちも懸賞品には大して魅力を覚えていないようだった。
だが、好きなマンガの存亡がかかるとなると話は別だ。
「お前が面白いって言ったこの新連載、ジャンプは厳しいからお前がちゃんと面白かったってこと伝えないとあっという間に打ち切りになっちゃうかも知れないぞ」
と唆すと慌ててアンケートを書き始めたんである。

なんというか、実のところ、自分はマンガ雑誌のアンケートを出した試しがなかった。
あれは懸賞品目当てでやるものであるという偏見を持っていた幼い私は、懸賞品にさしたる魅力を覚えなかった結果、ハガキを出す動機を持つに至らなかったのである。
が、昨今のウェブ上のやり取りから
アンケートハガキは出すがよかろうなのだァー!
という社会の仕組みを理解した以上、子どもたちにもその仕組みを伝え、大切なもの、好きなものを支える仕事に加担するよう唆さねばならない。

おっかなびっくり始めただろう新連載。
編集さんと漫画家さんが力を合わせて世に送り出した新連載。
面白かったのなら、誰よりも彼らに、そのことを伝えてやってほしい。
一所懸命描いた人、きっと喜ぶぞ。ファンレター出すのもいいな。週刊連載は大変だからな、くじけそうになった時きっと励みになるぞ。ブログで感想を書くのもいいだろう。マンガ家さんが見つけてくれるかも知れない。でも忙しいから見てもらえるのは連載終わった後かもな。単行本になるのを待つのもいい。でも単行本が出た時にはもうその連載が終わってるかも知れない。
アンケートハガキは、今君が面白いって思ったこと、この作品の続きが読みたいって思ったことを絶対確実にマンガさんと編集の人に伝えることのできる第一等の媒体だ。240円でその権利を買える、50円でその権利を行使できる、たったそれだけで自分が面白いと思ったマンガを描き続けてもらえるとしたら、それはすごいことじゃないか。
マンガは不特定の誰かがどこかから届けてくれるモンじゃないんだ。マンガ家さんが頑張って描いて、それを発表する場を編集さんが設けて、そうしてお前のところに届いて、ようやく読めるんだ。
だからお前も、面白いマンガ読めて嬉しかったら、マンガ家の人と編集の人を支えてやれ。
それがマンガ好きの先輩として、お前たちに伝えられる、
面白いマンガを読み続けるための第一等の方法だ。


究極最終兵器2ndWeaponさま、記事の紹介ありがとうございました。
痕跡症候群様、記事の紹介ありがとうございました。
かーずSPさま、記事の紹介ありがとうございました。
あみみさま、記事の紹介ありがとうございました。
雑記様、記事の紹介ありがとうございました。
朝目新聞さま、記事の紹介ありがとうございました。


記事中の度胸星打ち切りの件についてコメント欄で
> 度胸星はアンケートが悪かったのではなく
> ヤングサンデーのカラー一新に合わないから切られたとの噂です。
とのご指摘を頂きました。
今回私はmemorandomさまの記事を参考として書かせていただいたのですが、
改めて調べましたところ漫棚通信さまにて同様の記述がありました。
度胸星について調べていたときに漫棚通信さまの記事も拝読したにも関わらず記事に反映せなんだことをお詫び申し上げます。
ただ、memorandomさまの記事にて作者の山田芳裕さまご本人が仰ったとおり、たとえ編集長交替に伴い方針が変わることになったとしても
「人気のある作品を打ちきりにはしないでしょう」。
さすればやはり、積極的にアンケートを出し、編集さんに作品への愛を大いにアピールしてゆくことは大事かと思われます。
というわけで、アンケ出そうぜ!
ファンレターもな!
(でも私は多分恥ずかしくて出せないので子どもに書かせる方向で一つ)
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とおりすがりさま、コメントありがとうございました。

> この一文で目からウロコ落ちました。ちょっとハガキ出してきます。

ありがとうございました!
それでこそこの記事書いた甲斐があったってぇもんです!
因みにうちは書き損じの年賀状全部50円切手に変えてもらってきたはいいが
子どもが今号のじゃんぷー買ってきやがらなかった…!
と思ったら小遣いやってなかった…!
てへ(母親的に)。

では、「俺たちの懸賞品」もらうために、アンケートハガキがんばりましょう!
ネコタ斑猫 拝

>アンケートハガキの懸賞品は、お前が面白いって思ったマンガが続くってことなんだ。
それでいいじゃないか。

この一文で目からウロコ落ちました。ちょっとハガキ出してきます。

バオー・アームド・フェノメノンッッッ!

あ、すいません、ちょっと興奮してしまいました。
覚悟のススメでお越しになったときから薄々察してはおりましたが
あれですよね、趣味、多分かなり近いところにありますよね…(*´・ω・`*)
てかむしろ先輩……(*´・ω・`*)

> 漫画家にとってありがたい記事でございます。ぺこり
だって、好きだから!

> その昔、荒木飛呂彦の「魔少年ビーティー」と「バオー・来訪者」が
> アンケート結果のせいで打ち切られました。
えええええ。そぉだったんですか!
でも私はいつか育朗は目覚めてくれると信じておるんですよ!

> 単行本の売れ行きは悪くないのに
> どうしてもアンケート人気が延びない作家もいるようです。
単行本出る前に連載終わっちゃうとアレですよねぇ(´・ω・`)

> はがきを出さないタイプの人が
> 好む漫画というのもあるようです(笑)
あああああなんか思い当たる節がぁぁぁ。
すいません('A`)

> そしてそれから荒木漫画が読みきりで出るたびに
> 一生懸命はがきを出したのでした
> この作家が消えるのが本当に惜しいとみんな思ったようです。
そぉだったんですか…。
自分は荒木さんはジョジョからしか知らないので
はがきをだして支えくだすった人たちにありがとう、としかいえないです(*´・ω・`*)

> そんなこともありますね、
> 是非とも清き一票お願いいたします
> ペコリ
了解だ!

> できますれば私にも・・・(本音(笑)
すいません、ぶっちゃけますと
色々なもんが戻ってきちゃいそうで読めないんですよ('A`)
どうしましょう('A`)

> あ・・・ちなみにそのアンケート出しまくりの時ちゃっかり?
> こち亀のテレホンカードが当たっちゃった★
> 家宝(笑)
いいなぁ…(*´・ω・`*)

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http://ameblo.jp/sawatani/

箱さんも奥ゆかしいことしとらんでちゃんとコメントくださるときはちゃんとサイトURL書いてくださいよう!
もしかしたらお客さん流れるかも知れんじゃないですかぁ!
あとこないだ店頭で探したんですけどあっち方面読み慣れてなくて探しきれなかったもんで掲載誌名教えてください。よろしくお願いします。

んでは!
ネコタ斑猫

いやまさに

漫画家にとってありがたい記事でございます。ぺこり
その昔、荒木飛呂彦の「魔少年ビーティー」と「バオー・来訪者」が
アンケート結果のせいで打ち切られました。

単行本の売れ行きは悪くないのに
どうしてもアンケート人気が延びない作家もいるようです。

はがきを出さないタイプの人が
好む漫画というのもあるようです(笑)

私たちはとても楽しみにしていたので
最終回の前に慌ててはがきを出しました。

そしてそれから荒木漫画が読みきりで出るたびに
一生懸命はがきを出したのでした
この作家が消えるのが本当に惜しいとみんな思ったようです。

やはりそんな読者がかなりいて、
見事本誌連載に返り咲いたそうです。

そんなこともありますね、
是非とも清き一票お願いいたします
ペコリ

できますれば私にも・・・(本音(笑)

あ・・・ちなみにそのアンケート出しまくりの時ちゃっかり?
こち亀のテレホンカードが当たっちゃった★
家宝(笑)

1347さま、コメントありがとうございました。

> 度胸星はアンケートが悪かったのではなく
> ヤングサンデーのカラー一新に合わないから切られたとの噂です。
や、すいません、今検索してみたところ
最初
http://d.hatena.ne.jp/bn2islander/20080608/1212905073
こちらをソースにしたつもりだったんですが、そもそもファンレターだし!アンケートじゃないし!
で、1347さまがおっしゃってるのは
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_8d7c.html
こっちの編集長交替の件でしょうかね。
すいません、記事訂正させていただきます('A`)マチガッチャッター
ありがとうございました。

ネコタ斑猫 拝

度胸星はアンケートが悪かったのではなく
ヤングサンデーのカラー一新に合わないから切られたとの噂です。
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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