代替医療を広告推進する諸兄への心からの進言

そもそも
科学ではかりがたいところにあるという代替医療の作用機序効能を
科学的な手法で科学的な定義基準に拠って診断した病気に対して適用実現しようというところに
ことがややこしくなる原因があると思うのである。
諸兄らが代替医療を本気で推進しようというのなら
己が掲げるところの代替医療なりの学問体系を構築し
独自の定義基準を設けた上で
新しく診断された病気に対し治療を行うのが筋であろうと思うのである。
経験主義の俎上にのせられぬ深遠なものであると言いながら
経験主義的に積み上げられた症例群に基づいた医学的病名を流用していては
寄せられるのが世間の無理解ばかりという不遇も詮方なかろうと思うのである。
ここは一つ
諸兄の叡智を結集させて
素晴らしく斬新なる代替医療的学問体系を構築し
科学の徒を驚愕せしむることをこそ
強く進言したいと思うのである。

現代の西洋医学は
如何に無機冷徹に見えようと
蒙昧且つ暗澹たる文明の曙の頃から
覚束ない手で誰かを扶けようと挑みながら
力及ばずせめて後人の布石とせんと
試行錯誤を記録してきた医療従事者
彼らの無念なる血の涙を糧として
今こうして栄えているのである。
それらを気安く否定しながら
他方で定義基準を寸借しようとは
諸兄らの高邁なる理念に実に完璧に矛盾していると
何人とて認めざるを得ないであろう。

高邁なる理念をお持ちの諸兄ならばこそ
よもや
手前味噌にしてニワカ極まりない代替医療的学問体系にては
市民を感服得心至らしめるには不十分であると自認し
独自体系の構築の労もとらず
それによる診断の面倒なぞいよいよ退けているなどというはずはなく
その上で自らが経験主義と蔑視している科学の診断基準に拠り病気と診断された人々に対し
当の病気の診断基準にまるで縁もゆかりもない代替医療に拠る治療を施すなど
そのような浅ましく貧しい業を行うことが
世間的長期的に見て得策でないことなぞ
とうに承知しておられるであろう。
さすればやはり
早急に、手前らの手前らによる手前らのための学問体系を構築するのが急務であると
進言せざるをえまい。
その上で
もし万が一代替医療的学問体系に拠る病気に悩む人々を
代替医療により快癒に導くことができたならば
それこそがいっそ世界の福音くぁwせdrftgyふじこlp
というわけで
諸兄らにおいては早急に医療現場を離れ
借り物でない代替医療的学問体系を構築されたし。
そしてまた
現代の西洋医学に拠って診断され治療されつつある病人を
代替医療に拠って治療せしめんと誘引することは
患者と西洋医学双方に対する
剽窃であり侮辱であると速やかに自覚し
願わくば恥入られんことを
切に望む次第である。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
検索フォーム
最近の記事
カテゴリ
リンク
最近のコメント
月別アーカイブ
RSSリンク
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最近のトラックバック