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地球に居ながらにして月の石を手に入れる方法はあるか?

ある。










その方法とは?










隕石を拾う。











「(南極大陸の)アランヒルズ周辺で1962年に発見された隕石の一つは、月起源の角礫岩化した隕石であることがわかった。この隕石はアポロ16が着陸した月高地の岩石に似ている。黒いガラス質のマトリックスに大きな石の破片が入っている。どうやらこれは、隕石が月に衝突した際に月から離れた石が地球の軌道と交わる軌道に飛ばされたものらしい
 はじめの一個が発見された後、さらに10個の月隕石が回収された。そのうちのいくつかは日本がやまと山脈で発見したものだ。これらは主に月高地の角礫岩で、鉱物組成も似ている。二個は月の玄武岩だった。これらの月隕石は、少なくとも二度か三度の異なる衝突によって、月から破片が地球に来たことを示している。また、すべてがアメリカの宇宙飛行士やソ連の探査機が調査した場所とは違うところから来たようである」
(リチャード・ノートン著 江口あとか訳『隕隕石コレクター』築地書店  131頁より引用)

では南極でしか月の石は拾えないのか?
そうとも限らない。

METEOLITE MANことロバート・ハーグはオーストラリアにゆき地元の人に隕石買い取りを持ちかけた。するとたくさんの隕石が集まりそのうちに少し違う感じの石があった。
アリゾナ大学のボイントン博士が新しい隕石の中性子放射化分析を行い、アポロ着陸地から持ち帰ったサンプルら比較した結果、この隕石は月起源だと考えられるとの結論に至った。
(リチャード・ノートン著 江口あとか訳『隕石コレクター』築地書店 106-108頁要約)

月の石が地球で見つかる…!
なんという漢のロマン…!

因みに湿気が多いと隕石はすぐに酸化してしまうので、日本は隕石探しには向いてなさそうな気配…。
なお南極大陸は
氷が隕石を閉じ込める天然のタイムカプセルの役割を果たす
氷が青白いので黒い隕石が目立つ
氷河が山脈に隕石を吹き寄せてくれる
ということで保存状態のよい隕石に多数巡り合いやすい「隕石王国」と呼ばれているそうだ。
更に南極大陸で一番最初に隕石を見つけたのは日本の氷河学者だそうだ。
うーん、漢のロマン!

隕石蒐集家はどうやって普通の石と隕石とを見分けているのだろう? 長く抱いていたそんな疑問から手にとったこの本『隕石コレクター』だが、最新の隕石学から隕石に魅せられた人々(上記のロバート・ハーグなどはその一人)の伝記まで、超面白トピックが満載である。
鉱物が好きな方、博物館で隕石に胸ときめかせたことのある方に、是非読んでもらいたい。

参考リンク:
METEOLITE MANことロバート・ハーグさんの月の石コレクション(英語)
宇宙の石を探し続ける漢…ロバート・ハーグ(英語)(記事中にハーグさん所有の火星と木星の間にある小惑星帯由来とされる隕石写真あり)
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  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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