スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

では喉にものが詰まったらどうしたらよいのですか?

こんにゃくゼリーをのどに詰まらせて亡くなった村田龍之介の事件を調べていて、驚愕した。
既に事故当時の記事はウェブから消えて久しいのだが、事故状況について検索したところ
「指導員が掃除機で吸い出そうとしましたが除去できずに」
と記載してあるブログをいくつか見つけた。
これを元記事の転載として話を進めさせていただく。

確かに正月時分、なぜか例年のように
高齢者の喉に詰まった餅を掃除機で吸い出して救命
という旨の報道がなされているように思われる。
が、これは極めてイレギュラーな処置であり、本来の救命救急法とは異なっている。

日本赤十字社の救命救急法のページから引用すると


1 上腹部を突き上げる  
立っているか座っている場合
傷病者を後ろから抱くような形で、上腹部(へそのすぐ上、みぞおちより下方の位置)に握りこぶしを当て、もう一方の手でその握りこぶしを上から握り、手前上方に突き上げます。
※ この方法は、乳児や妊婦には絶対に行ってはいけません。また、握りこぶしが剣状突起に当たるときも行ってはいけません。なお、行った場合は内臓を損傷している可能性があるので、窒息の状態がおさまっても必ず医師の診療を受けさせましょう。

2 背中をたたく
立っているか座っている場合
傷病者の頭をできるだけ低くし、胸を一方の手で支え、他方の手で左右の肩甲骨の間を続けてたたきます。
寝ている場合
傷病者を横向きにし、胸と上腹部を救助者の大腿部で支え、左右の肩甲骨の間を続けてたたきます。

3 子どもの場合
基本的には成人の場合と同じ要領で行いますが、いずれも力を加減して行うことが大切です。
乳児の場合
救助者は、自分の手で乳児のあごを支え、前腕にのせて頭の方を下げ、もう一方の手の手掌基部で背中の真ん中をたたきます。
小児の場合
素早く抱きかかえる又は大腿部で支え、頭を低くして平手(手掌基部)で背中をたたく。もしくは、成人と同じ要領で上腹部を突き上げる。


日本赤十字社 一時救命処置 気道異物除去より 図解もあるので是非参照のこと

とあり、口から掃除機を突っ込めとはどこにも書いていない

良い機会なので、各報道機関においては、こんにゃくゼリー問題の報道の際、必ず正当な救命救急法に基づく気道異物除去方法に言及し、こんにゃくゼリーのみでなくあらゆる異物による窒息死の防止に尽力していただきたいと切に願う次第である。

なお、同件に関する専門家の方の意見を以下に引用させていただく。


 ここで疑問に思ったのは,ゼリーのメーカーを訴えるのが正しいのかと言う事です.世の中,色々な物で窒息,死亡する事故があります.そしていつも論議されていないように感じるのは,正しい手順で対処したのかどうかです.

 窒息の事故で,掃除機で異物を吸い取る事にとらわれて,心肺蘇生法を行わなかった事例があります.掃除機は使わないでください.訓練を受けていなければ,絶対に異物は取れません.

 稀に,掃除機で取れたという症例もあります.しかしながら,解剖学的な知識と訓練を受けていなければ,舌や他の軟組織を吸うだけで,異物は取れません.そんな事より緊急通報して心肺蘇生法です.

1,意識がある場合は,ハイムリック,(あるいは背打法).
2,意識がなくなったら緊急通報,心肺蘇生法.
(緊急通報は,最初に行っても良い)

 が基本ですが,窒息の事故が発生するたびに,これらの知識を持っていたのか,そしてこの手順で行動したのかという話が全く聞こえてきません.

 そんな事では,同じ過ちを繰り返すだけです.ゼリー会社を訴える前に,一次救命処置に関して追求をし,メディアはそれを取り上げ,窒息の対処を含めた一次救命処置への関心を高めるよう,報道すべきでしょう.

 窒息の対処法,間違った知識や思いこみがありませんか?


福井BLSのブログへようこそより) 

うーむ、やはり救命講習の講師をなさっておられる方の文章は説得力が違うぜ…。

追記
掃除機用 吸引ノズルというものをコメント欄であべさまに教えていただきました。
あべさま、ありがとうございました。
しかしこれを備えているような場ならまず最初に正当な救命救急法を試みることと思います。
そうでないところではやっぱり掃除機ノズル突っ込んだんじゃないかなぁ…(´・ω・`)


nni's blogさま、記事の紹介ありがとうございました。
GIGAZINEさま、記事の紹介ありがとうございました。
障害報告@webry/ウェブリブログさま、記事の紹介ありがとうございました。
カトゆー家断絶さま、記事の紹介ありがとうございました。
RinRin王国さま、記事の紹介ありがとうございました。
ツキノツバサさま、空に沈むさま、SUPER-FROG.TVさま、記事の紹介ありがとうございました。
ー`)<淡々と更新し続けるぞ雑記。ωもみゅもみゅさま、ぜろだまBlogさま、ねたミシュランさま、記事の紹介ありがとうございました。


関連記事
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

[ビジネス]戦いとは、いつも二手三手先を考えて行なうものだ

これは典型的なブレークスルーの事例ですね。 マンナンライフ、こんにゃくゼリー当面製造停止 こんにゃく入りゼリーをのどにつまらせ、兵...

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

アホーガンさま、コメントありがとうございました。

ハンドルネームはあれですか昔の懐かしいコロコロボンボンあたりに掲載されてたマンガからですか。きゃー。
いやすいません。懐古スイッチが入っちゃったもんで。
医龍というマンガについてはなでるほどの知識しかないのですが、はてブでコメントでも同様の指摘がありました。
紹介した器具を使えばまだよいのでしょうが、やはり医師の指示がない状態で掃除機のみに頼るのは危険なのではないかというのが正直なところです。
正当な方法を試しつつ、早急に救急車を呼ぶ、というのが正しい対処なのであろうと思われます。
うちのコゾーが喉に飴詰まらせたとき、実母はひっくり返して背中ばんばん叩いて事なきを得たそうです。
ただ、柔らかい異物に対してその手法がどれだけ有効なのか…。

うちのコゾーどもはこんにゃくゼリーが大好きです。
なわけで報道がなされた後、白桃ブドウマンゴーを二つずつ買ってきました。
うちの在庫が切れる前に、安全な形で、再販売の目処がつくことを心より願っております。

では
ネコタ斑猫 拝

大変参考になりました

過去に「医龍」というマンガで、喉に物が詰まった子供に対して「1 上腹部を突き上げる 」が出来ないので、掃除機で吸い取る。という描写がありました。
それを読んだ僕は、ああ、これが正しいやり方なのね。と誤解したままでおりました。
考えてみれば、毎回、そんな掃除機のある場所で喉が詰まるとは限らないわけで、正しい対処方法は別にあるのが当然ですよね。
そもそも、喉に物が詰まったときの対応というのは、人工呼吸や心臓マッサージに比べて、より身近で起こりうるはずなのに、浸透していないと感じました。
あと、やっぱりそういう点からも、マンナンライフの製品の製造中止や、法の規制云々も少し方向が違うのかなー。と思いました。

にーさま、コメントありがとうございました。

ハンドルネームに呼びかけただけでまるで妹キャラのようになってどっきどきだぜ!
いやそんなこたどーでもよろしい。
マスコミもウェブも、そして被害者の親御さんも含め、何故こんにゃくゼリー廃止とその是非という方向にばかり議論が逸るのか、それよりもこの機会に正しい救命救急法の周知をすべきではないのか、そう考えて書き起こした記事です。
で検索したら救命講習の講師さんのブログに行き当たったわけで。
自分の着眼点は間違っていなかったのだなぁ、と。

とりあえず、
たけしのほんとうはこわい家庭の医学
あたりで、レアケースばかりでなく救命救急法特集やってほしいです。
あとはてブコメントで知ったのですが、めざましテレビでこのあたりについて特集したそうです。
マスベースでは個人のブログなぞテレビにかなうわけありませんので、ほんとうにありがたいことです。
では
ネコタ斑猫 拝

あべさま、コメントありがとうございました。

ほんとにあるんですねー。なるほど特養とかでは必需品だと思われます。でも追記させていただいたように、
「咄嗟に救命救急法に基づいた処置をしないところに吸引ノズルはないのではないか」
と思うのです。
正しい処置をすれば助かったかも知れないと思うと残念です。
幸いこの記事はたくさんの方にはてブされまた紹介されました。
少しでも多くの人が、正しい処置を知り、それに基づいて行動できることを願っております。

では
ネコタ斑猫 拝

メーカー責める他にも対策はあったはず

いやはやおっしゃるとおり。
マスコミ一般(もちろん全部見てるわけではありませんが)においてご指摘と同じことを聞いたことがありませんね。
もちろん正しい対処があってそれでもダメなら元を断つほかありませんけど。

「掃除機用 吸引ノズル」

職場で何度か異物除去の講習をうけました。日本赤十字社の救命救急法とおりの方法でした。

念のために、職場には「掃除機用 吸引ノズル」も準備されています。掃除機を直接つっこむわけではありません。じっさいに つかったことはありませんが。

http://www.rakuten.co.jp/seastar/926892/1848407/
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
検索フォーム
最近の記事
カテゴリ
リンク
最近のコメント
月別アーカイブ
RSSリンク
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最近のトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。