モンスター○○に苦しめられても表沙汰にできないだろうひとたち

百貨店の子ども服ブランドの接客を、見るとはなしに見ていた。

ダンスやらせる親御さんが好きそうな、カジュアルとギャルとをうまくブレンドしたきらきらピンク英字ロゴ系の子ども服ブランド。
ニットのピンクのルーズウエストなワンピースを着て赤ちゃん抱いた微妙に水臭いお母さんがおとなし目カジュアルのギャルみたいなカッコした女の子と服を選んでおった。
娘さんは小学四年生くらい。
非常に親しげな雰囲気だったので、二人はお母さん友達同士だと思ったのだが、ギャルっぽい方は店員さんだったらしい。
それにも驚いたのだが、それ以上にそのお母さんと娘さんとに驚いた。

まずお母さんがピンクのニットのワンピースを子どもに試着させた。
さらに黒と茶の色違いのブーツを試着させた。
子どもが独力で履いたもんだから踵にしわが寄っておる。
店員さんまだこのあたりでは子どもべた褒め。かわいーですねーよくお似合いですねー連発。中々微笑ましい。
こちらは、ニットなんてメンテナンス大変な服を子どもにかってやるなんてすごいなぁ、いくらぐらい稼いでる人がこういうとこで服買えるんだろうなぁ、と感心していたのだが。

伸びやすいニットのワンピースだし、すぐ脱がせるだろうと思ったら、脱がせる気配がない。
娘さんはそのまま店のハンドバッグやら服やらを触りまくったり取りだしてしげしげ見たりりラブベリータイムを満喫。
お母さんと話しながら追いかけるように店内を整える店員さん。
お母さんはお母さんで店の棚に置いてあるニットを袖掴んで引っ張りだしたり(あからさまに伸びてるぞオイ)、カタログを見ては何かしら店員さんに話したり。
このあたりで店員さんお母さんに向かっていない時の顔が無表情。
で、何か思いついたお母さん、黒のブーツを脱がせ両方茶色の試着を指示する。
これもやはり踵に皺が。店員さんお母さんと微妙に距離を取り始め、棚をはさんだ向こうの通路で服を整え始める。
それを呼び戻すお母さん。
そうしてまたあれこれ話しかける。
さらに壁にかけてある服の試着を求めるお母さん。再び試着室にゆき着替える娘さん。
店員さんの作り笑いも凍りつき始める。
そうしてお母さん、服の置いてある棚の間から、自分で置いたらしい飲みかけのコーラを取り出し、鞄にしまう。

ここに至るまで、およそ40分。

ネットでは百貨店の子ども服売り場の店員さんがモンスターカスタマー兼業のモンスターペアレンツに困ってるなんて、全然話題にならないし、マスメディアでも今のところ問題になっていない。
おそらく店員さんたちは、立場的にそういうことを明かせないし、ましてや匿名掲示板に書き込もうだなんて社会的生活圏の関係上思いつきもしないんだろう。
でも多分、お客様は神様と自認しているうちの子はナンバーワンでオンリーワンなバブル世代辺りを真っ向から相手にしなきゃいけない百貨店のハイブランド子ども服売り場の店員さんというのは、想定以上に大変なんじゃないかと思ったのだった。


すくみうさま、記事の紹介ありがとうございました。
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ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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