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第二子がお兄ちゃんなんかいらないと言って泣いた。

お母さんがいないとき、僕はお兄ちゃんの奴隷なんだよ。
あれやれこれやれっていうし、自分の遊び相手がいないときは僕の友達の家までついてくるんだ。
僕、お友達とは喧嘩しないけど、お兄ちゃんとはいっつも喧嘩になるんだ。
僕お兄ちゃんなんかいらない。

そんな風に言って第二子が泣いた。

兄弟っていうのは、仲良くなくて当たり前なんだよ。
全部のものわけなきゃいけないじゃん。
おうちにあるもの何もかも。
一つしかないゲームソフトも、美味しいおやつも、お母さんも。
おうちのもの全部とりあいになるわけだから、仲良くできないのが自然なんだよ。
よそのおうちにいるお友達とは違うんだよ。

でもね、そういう風にものを分けっこしなきゃいけない兄弟だけど、
お前お母さんがいないときに一人ぼっちだったらさびしいと思うよ。
お前は二つ下だから、お兄ちゃんがお前と同じ年だったときには買ってもらえなかったものを早くに買ってもらえたりしてるよ。
カードとか、DSとか。
ゲームだって、二人で遊べるのはお兄ちゃんがいるからだし、
いろんな攻略とかだって、お兄ちゃんが教えてくれるからわかるときだってあるだろ?

兄弟だからって、無理に仲良くしなくていいんだよ。
なんでも分けっこしなきゃいけないんだから、喧嘩して当たり前なんだよ。
でもたまに助けあったり、一緒に仲よく遊んだりするのって、
すごく楽しいと思わない?
お前がお兄ちゃんのこと嫌いっていうのもよくわかるよ。
でもちゃんと楽しい時があるから
兄弟っていいもんだと思うんだよ。

こんな風に言ったら、納まった。

兄弟というのは、親の与える限られた資源を取り合うものだから、競合して当たり前だと考えている。
それは個体としての当然の本能だ。
ぶっちゃけた話、食料が少ない時に遠慮してたら死ぬわけで。
だから取り合いっこに始まる兄弟げんかは当然だと思うし
一方の親は両方とも生き残ってほしいから
なるたけ平等を心がけているつもりでも
多分先んじて体の大きくなった、そしてその分丈夫な上の子よりも
まだ小さくて死に易い下の子をよりかばいやすくなる。
兄弟は仲良く、助けあいなさいというのは遺伝子を託した親の都合で
取り合いっこの真っただ中の個体からすれば、そんなの無理っていうこともあろう。
でもうちの中はともかく、外に一歩出るとお兄ちゃんは確実に弟をかばう。
これはほんとうに面白い現象だ。
家の中では限られた資源を取り合わなくてはならないけれども、
外ではそんな小さいことで争っている場合じゃないこともあるわけで。
そういうときにかばい合う遺伝子の方が、反目し合う遺伝子よりも
生存する確率が高かったのだろう。

まことにもって、生きものの進化というのはよくできている。
そうして、兄弟が仲よくしている図というのは、ほんとうに親として至福なものなのだ。
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乗りきれなくて死にさうです。

チカさま、コメントありがとうございました。

自分は、納得のゆかんこと、どうしても腑に落ちんことがあったら、生物学的な本能に問い合わせることにしています。
人間の生み出した言葉というものは、何かを想起するためのタグとしては素晴らしいものですが、わりと場当たり的に構成されているため、矛盾や虚構に満ち溢れています。
そういう言葉遊びに惑わされぬよう、自分の生理感覚に積極的にお伺いを立てた方が、結局楽になると思うのです。
何しろここにある個体は三十八億年を生きてきた立派なスキルの集大成ですもの、たかだが数千年の人間の言語の歴史になぞ負けるはずはありません。
そうは思いませんか?
人が苦しむ原因というのは、大体は生理感覚と言葉の照合がとれないときに生じます。
自分は苦しくないはずなのになんで苦しいのか。
そらあ苦しいほうがただしいです。苦しくないはずなんて言葉がそもそもおかしい。
でも人間というのは集団でなきゃ生存しにくかったもんで、周りからやいやいいわれると一体どれが自分が本当に思っていたことなのかわかんなくなってくる。
そうすると色々なもんがかい離してくる。
そんなときには、何よりもまず頼りになる、自分という個体、そこに息づいている三十八億年の生理感覚がどういってるかを考えましょう。
それがいやならいやでいいのです。
さらにここで生理感覚だけでなくさまざまな個体がどういう戦略でどういうふるまいをした結果淘汰を乗り切ってきたかを考えると、今度は関係というものがわかりやすくなると思います。
家族というのは仲良くするもんだ、なんて言葉は現場も生理感覚も無視したおっかぶせにすぎません、仲良くなれるといいね、くらいでいいじゃないですか。
不思議なんですが、親と難しくて苦しんだ人ほど家庭を持つ自信が少ないような気がする。苦労したから見えることもあるだろうになあ、ともったいながりの気分です。

では
ネコタ斑猫 拝

家族って難しい。

こんばんはお邪魔します。以前は丁寧な返信ありがとうございました。
暑い夏どう乗り切っているでしょうか。
私は主に打ち水です!

上のネコタ斑目さんが第二子君へかけた言葉の
「兄弟っていうのは、仲良くなくて当たり前なんだよ。」というのと「よそのおうちにいるお友達とは違うんだよ。」を読んでこの間友達との雑談で話題になった「家族の付き合い方について」を思い出しました。

私自身が家族のことについて悩んでいる中で友人がいうには
「家族だからって必ずしも仲が良くなくてもいいんだよ。だって他人なんだもん。
それが普通なんだ。だって友達は自分が選んで作ることができるけど家族は選べないもん。
生まれたときから決まっていて、遠慮が無いけれど、だからって相手が分かるとは限らないでしょ。
だから難しいんだ。」とのことでした。
これを聞いて私は目から鱗の気持ちになったんです。

だからなんだ、と聞かれたら、はっきりと明言できないのですが、
ネコタさんと第一子君と第二子君とのそれぞれの関係が
独立しつつも支えられるようなものになって欲しいなぁ~と、
私の理想の家族像を投影してしまうのです。
なんだか失礼ですみません。
私自身、結婚や子供などは考えいませんが、
もし私が家庭を作ることになったら
「家族なんだから、兄弟なんだから仲良くするのが当たり前」という
抽象的な概念で子供に諭すのではなく、
遺伝子を分け合ったものであったとしても他人であること、
他人である以上理解や支配が難しいこと、それを踏まえたうえで、
家族の大切さを伝えられたらいいなぁ~と思いました。

ではでは、長文失礼しました。
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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