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子ども会や少年サッカークラブチームという贅沢品

うちは地域の子ども会とサッカークラブに入っている。
上の子の代で役員を一回ずつお勤めした。
が、下の子の代ではもう無理。
子ども会の役員をやったのは仕事が週に四日だったころ。それでもフルタイムの身には辛かった。
サッカーの役員をやったのは昨年。仕事は週五日になり、土日しか休めない状況で、年間10回くらいの試合に付き添った。
そのうち不整脈になり、夏合宿では初日に熱を出す始末、今でも体調が戻らない。

もともと体育会系ではないので大変貧弱だ。
色も白いので日にもものすごく弱い。
そういう中で、覚悟して引き受けた役員だった。

無理するべきではなかったなぁ、と、今となっては正直思っている。

自分はわりとよいお給金で定時に帰れるお仕事が見つかって、実家もものすごくよく支援してくれて、元旦那もマメに養育費払ってくれて、とてもとても恵まれていると思っていた。
それで子どもたちにもいろいろな経験をさせたいと思い、子ども会やサッカークラブにも入らせてもらった。
サッカークラブに入れたのは元旦那がやっていた関係で野球より親しんでいたから。
子ども会は、夏祭りやお泊まり会が楽しそうだったから。

どちらも会費はものすごく安い。
そのせいで、なかなか気づくことができなかったのだ。

金銭的にはぜいたく品ではないけれども、かけなくてはならない時間と手間という点では、とても高価なものであったということに。

子ども会、少年サッカークラブチーム。
この二つは、お母さんの間でも、役員がきつくて有名だ。
六年の最後の最後で役員をやるのがいやで、受験をするわけでもないのに子どもをやめさせてしまうお母さんもいると聞いた。
「そこまで嫌なものなのかなぁ」
と言っているお母さんも居た。

今ならわかる。
嫌というより、無理なのだ。

そのことがわかったのは、子ども会、サッカー役員の件について、とあるお母さんに相談したときだった。

まず子ども会のイベントについて。
子ども会では
新入生歓迎
球技大会
地元神社夏祭り
五年お泊まり会
六年夜のハイキング
というイベントがある。
そして子ども会を統括している連合の集会がある。
さらにイベント準備のお母さん同士の会合がある。
これらはことごとく土日の半日以上ほぼ一日を消費するシステムになっている。

全てに出ることはない、というのが建前だが、役員は一つの子ども会に四人しかおらんので、結果的に全員体制で動くということになる。
さらにこれに参加しているお母さんというのは概ね主婦が多いのでわりと時間におっとりしている。
おしゃべりをして交流しながら楽しく準備、という具合になっているのだ。

これは、正直、母子家庭でフルタイムで働いているお母さんには、難しすぎる参加形態だ。

実は子ども会に入ってすぐ、市レベルの集会に代表として出席した時、上層部の人が来ていたのでこんなことを尋ねてみた。
「自分は母子家庭なんですが、自分のような弱い立場、地域の助けが必要な人の方が子ども会に入りたいと思っているのではないかと思うのです。そういう人の方が地域との交流が必要なのではないか、と。けれども実際にはそういう人ほど役員の負担が大変になるといって敬遠してしまっているのが実情ではないでしょうか。片親家庭の増える中、時代に応じた参加システムの改変についてどのようにお考えですか? 」
上層部の男性は
「親が子供のために頑張っている背中を見せるのが子育てで大事なところだと思う。自分も今日は妻に子どもを預けてここに来ている」
と答えて立ち去った。

今のままでよい、ということなのだろう。

下の子が同学年で、同じサッカークラブに所属、現在役員、子ども会は辞めた、というお母さんが居た。
子ども会の役員は無理なんだそうだ。
だから下の子が子ども会に参加したくなったらそのときに入って役員をやる、と。
子どもを預けるだけ預けて自分は何もやらないなんて、そんな無責任なことはできない。
現在でもヨガの練習とか試験とかでサッカーの役員としての付き添いもできないときがある。
それでも、一生のことだから、やった方がいい、と他の役員に代わってもらっている。

そのお母さんの旦那さんはとてもよい仕事についていて、お母さんはヨガの指導をやっている。
そうして子どもは中学受験するらしい。
これだけ豊かな人でも、役員を引き受けられなくて無理なので辞めるのだ。
目から鱗が落ちた。

ああ、そうか、自分はいかに楽に引き受けるか、いかに抜けるか、ということばかり考えて苦しくなっていた。
無理ならやめてもよかったんだ、と。

別のサッカーのお母さん友達に、こんなことを尋ねてみたこともあった。
現在各学年二名の役員が基本的に遠征地元大会含め全ての試合に付き添うことになっている。
この付き添い、交代で務めてもかなり辛く、そのせいで今役員になるにはものすごい覚悟がいるようになっている。
でも、役員をやるのにそれほどの覚悟が必要だというのは、おかしなことなんじゃないか。
もっと気安く引き受けられるようにするにはどうすればいいかと考えて。
アメリカのPTAのように、役員は付き添いの配置を考えるようにし、選手の保護者が年間二回か三回か四回か、負担にならない程度に平等に付き添うようにすれば、役員だけに過度に負担がかかるという状況を阻止できるんじゃないか、そうなるともっと気軽に役員をお勤めできるようになるのではないか。
そのために、まず、誰にでもわかりやすい試合付添マニュアルを作って、役員なしでも保護者が自信もって試合の付き添いをできるようにしたらどうだろうか、と。
お母さんのお返事は、
試合の回数も生徒の数も学年毎に違っている。
それぞれの学年がやりやすいようにやる方がいい。
全然参加してこない親もいるし、すごく手伝ってくれる親もいる。
みんなそれぞれ。
うちなんかは会費がすごく安いけど、高い分全部やってくれるクラブだってある。いろいろあるよ。

少年サッカークラブチームも、子ども会も、子供の集まりが悪い、というのが定説になっている。
その理由が実のところ
保護者がかけなくてはならない時間・手間のコストが高いから
というところにあったとしても、システムの改変というのは難しいものなのだろうか。

少年サッカークラブチームも、子ども会も、実際にそこを支えるのは保護者なのだということを考え、保護者にとっても参加しやすい形、役員にばかり負担がいくのでなく、保護者全体で分散するような形での運営に移行することは不可能なのだろうか。そうしないと、最悪、子どもはやりたくても、親が役員他もろもろに時間をかけられないため入れられない、ということになってしまいかねない。というより、現実にそうなってしまっているのだ。

子ども会にも、少年サッカークラブチームにも、片親家庭は、私ひとりであった。

たとえ金銭的に恵まれていたとしても、片親家庭にはどうやったって大人が一人しかいない。
普通に二親の居る家庭がどんな感じなのかはや想像することもできなくなってしまっているが、なんらかの形で協働や助け合いというものはあるのだろう。
そうでない以上、子どもに助けてもらいながら、二人分の仕事を一人でなんとかこなすしかない。
そうやるとどうしても1.5倍くらいは疲れてしまう。自分は土日に掃除と買い出しと一週間分の買い出しをやっている。それぞれ半日ぐらいずつかかるため、ほんとうの意味で休めるのは日曜の半日だけである。
役員で一日時間をとられると、三つの仕事を一日でこなし、さらに全く体を休められないという状況になってしまう。

お金がないわけじゃない。けれでも、時間は、自分にとってとても高価なものとなってしまった。子どもたちに子ども会でないとできない体験をさせてやれない私、本人がサッカーが嫌いだといっているわけではないのに「お母さんがこれから先働けなくなってしまうと困るからサッカーやめてね」といわずにおれない私というのは、ほんとうにひどい母親のように思われる。でも私は片親なのだ。そしてやはり体を働ける状態に維持し続けることも大切なことなのだ。子どもにはかわいそうだけれども、やはり私は私を守ったほうがいいように思う。

というわけで多分来年には子ども会は辞める。参加できないイベントがあるけれども仕方がない。
下の子が六年生になる前にサッカーは辞める。六年生の一年でスキルはたぶん伸びるだろう。その間参加できないということで続けている子とどのくらい差が付いてしまうだろう。
それでも、仕方ない。

とても恵まれていて、良いお友達もいて、まるでなんでも人並みにできるような気になっていた。
でも少年サッカークラブチームと子ども会は、保護者が潤沢な時間の持ち主でなければ参加できない贅沢品だったのだ。
貧しい母子家庭には、無理だったんだ。

そのことがわかって、とても楽になった。

働き続けることが大事だもの。
やめてもよかったんだよね。

一回ずつお勤めした役員、いろいろ勉強になりました。
そのときにできた縁はほんとに大切です。
素敵なお友達にも恵まれました。

下の子の途中で、私はやめさせます。
借りを十分に返せなくてごめんなさい。

今まで、ありがとう。


駄文にゅうすさま、記事の紹介ありがとうございました。
その後、とりあえず子ども会の先輩お母さんに「役員できそーにないからやめます」と泣きついたところ、「役員できなくてもいい、やめないでほしい、基本的に子ども会の役員は一世帯一回のはずなのにうちは人数が少ないから子ども一人につき一回になっちゃってる、うちじゃなくて引っ越した先の子ども会なら(去年何丁目レベルで引っ越したが現在所属しているところが人数が極度に少ないので移動しなかった)人数がたくさんいるからそこに移って、私が事情を話して役員はやらないで済むようにしてもいい」と言われました。
というわけで子ども会については想定外の形で首がつながりました。サッカーについても、正直に思うところを話して評定を待ちたいと思っております。
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1072さま、コメントありがとうございました。

よい親御さんに恵まれたこととお察しいたします。
大切にしてさしあげてくださいませ。

ネコタ斑猫 拝

こういう親から育てられなくてよかったよ。
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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