いじめ対策のコスト感覚

うちの第二子がいじめられよった。
相手はサッカーのクラブチームの子供二人。
試合後フツーに帰ってきてフツーに試合報告受けたんだが、洗面所にゴミが落ちているので質したところ、一緒にお風呂に入った第二子が
「あ、それIちゃんが友達にパンツに入れられたんだよね」
としれっと言う。
その場はどーせ子どもの悪ふざけだろと思ってスルー、とりあえずゴミは捨てておきなさい、といったのだが。

夕食の後に第二子から
「僕ちょっといじめられたんだ」
と告白される。

話によると、
帰りの配車があまり仲のよろしくないA君のお父さんの運転する車になり、A君とB君と一緒に乗ることになった。
A君とB君がドラゴンボールのカード払い出し式アーケードゲーム(ムシキング的なアレ)のカードをvびりびりに破っていたのでもったいないので注意した。
するとなんかパンツの中にさらに細かくちぎった破ったカードを無理やり入れられた。
さらにその後、試合の後に配られるおやつのドーナツをぐちゃぐちゃにされた。本人はおうちに帰ってから食べようと思って楽しみにしていたらしい。

で、やっぱり二対一で来られるとやり返せなかったんだと…。

カードだけなら子どもの悪ふざけで済むが、食べ物を粗末にするのはいかんし、人が大事に取っておいたものを粗末にするのもいかん。
また一部始終を見ていたはずのA君のお父さんがスルーというのも理不尽である。

で、このA君には実のところいわくがある。
A君はうちのチームのC君という大変強い子とどうしてもいっしょに試合がしたい! と言って別のチームから移籍してきたのだが、
A君とその家族の悪評は事前から結構なもので(C君のお母さんが聞いていた)、A君が入ってくるがどうしようか、と学年で集まりが開かれたほどだったのである。

自分は
「会ってもいない相手の悪評を信じるのもどうかと思うなぁ」
などとのんきなことを考えていたのだが…。

第二子、A君に試合の自殺点を長く長くとがめられて(ちなみにその試合には結局勝ったらしいが)一時サッカーを辞める、とまで思いつめた過去もあり。
さらにA君のお母さんも一度お話しした時にかなり自己顕示欲が強い上に子どもに「ストレスたまってるんじゃないの? 」と突っ込まれるような育児をなさっておられるタイプであることが判明(それを誇らしげにいう姿に周りのお母さんたちはどん引きであったぞ)。

どうしてくれようか、と考えたのだが。

実はA君、別の小学校なのだ。(だから最初チームも別のところだった)

もしも同じ小学校であれば、関わりが多方面にわたるので真剣に何らかの処置を取った方がよかろう。
だが現在関わりのある場所はメンバーがおよそ20人余りのサッカーにおいてのみである。
そうであれば、A君や親御さんに直接話をするよりも、第二子自身にA君との関わりを回避させるほうがリスクとコストが低い。

というわけで、取り急ぎそのとき同行した役員さんに電話、今日あったことを話し(絶句なさってた)、とりあえずお手数ですが今後車は別にしていただけますか、とお願いした。
すると役員さん「気がつかなくて申し訳ありません、今度からはきっちり目を光らせておきます、機会を見つけて保護者の方にもお伝えしておきます」と激しくお詫びしてくだすってこちらが恐縮なので、
「A君とB君、二人揃わなければ別に問題ないと本人も言ってましたし、子どもにも人間だから相性があると思うんです、これだけたくさんメンバーがいる中の一人と気が添わないだけなので、気になさらないでください。役員さんのお仕事だけで大変なのにお気づかいさせてほんとに申し訳ありません」
と謝っておいた。いやはや汗顔焦燥の至りではある。

そのあと同じサッカーチームに所属する第一子にも相談がてら話を聞く。

A君はどんな子か?
「なんかえらそう。A君とIのチームの友達が話してて、なんかがっかりした顔してるのを見た」
お母さんが直接A君に話をするのはどう思う?
「いや、やめたほうがいいと思う。もし話すんだったらA君のお母さんに話したほうがいいと思う」
うーん、でもお母さんの見立てではA君のお母さんに話しても多分注意してくれないと思うんだよなぁ。

というようなやりとりをして、第一子がこういう相談に乗ってくれることに心から感謝したりもしたのだが。

今回のことを考えるに、やっぱりニポンのお母さんというのはまだまだ素晴らしい、と思ったのだ。
お母さんの間の評判や噂話には、想定以上の信憑性があるし、またどのように対応すべきかを集まって考えるという頼もしさも存在する。
そしてトラブルについて聞いたら真摯に対応策を考えてくれる。
ありがたいなぁ、たくさんの人に守られてるなぁ、と思う。
お互いで手を差し伸べ合うから、トラブルが起きた時の一人当たりの対策コストが少なくて済む。
いいチームに所属しています。

あ、B君はA君がいるときだけ「調子に乗っちゃうタイプ」らしくお母さんもフツーです。というより今回の話を聞いたらすごく気にしそうなお母さんなのでむしろそっちが心配です…(´・ω・`)
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ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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