私は一生幸せにはなれないだろう

中途に賢しくて
誰かの都合に身を引いたり
誰かの非論理に圧倒されたりする
そんな性分の人間はもう一生幸せになれないのだろうと思った。

よその都合がどうであろうが自分の欲を貫いたり
誰かの理を断り自分ばかりひたすらに言い立てたり
そういう人間こそ、畢竟この世界の勝利者であり、幸せの占有者なのだろう。
そういう人間にこそ、この世界で幸せになる資格があるのだろう。

身の程ほどだの
世間と自分の欲との折り合いをつけたいだの
より多くの人が幸いになるようにだの
そんなことを志すのは古からの空虚で役立たずなロマンチストだ。
敗北を自覚せずに徘徊する哀れな痩せ犬だ。

そして私はおそらく一生この性分を捨てられないだろう。

だから私は一生幸せになどなれないのだ。

中途に賢しいこの性質のために、人の欲の強靭さや非論理に驚きながら、恐らく一層苦しむのだ。
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  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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