燻煙の美味@スモークバーベキュー さくら

淡路町近く、あんこう鍋で有名な伊勢源のごく近くで
スモークバーベキュー けむり
という店を見かけた。いかにも美味そうな店構えにもってきて燻製料理をメインにすえているという二重にツボな店ではあったが、何分職場から遠かったため手を出せずにいた。
と、12月に職場至近に支店が出来たという。

スモークバーベキュー さくら

訪ねてみた。

関東初雪の日に傘を差さずにビルを出た。窓からの風景で想定していた以上の結構な雪と風。うん、道行く人は皆傘を差している。でももう戻るのも面倒なのでそのまま歩き出した。

さて件の新店舗は神田駅東口の交差点を渡り中央通を右手にずっと行って左手の小路にある。ブックファーストを左に見て歩いていただければよろしい。向かいにカメラのキムラが見えるあたりだろうか。小さな看板も出ている。

客は他にはいなかった。

店内1階は12人がけのカウンタがメイン、そこに2人がけの小さなテーブルが2つ、3人がけの小さなテーブルが一つ。やや濃い色調の無垢木の内装、薄暗く抑えた照明、外は吹雪、まるで北国の秘密のバーにでも来たような気分である。いや、ほんとの北国はこんなもんじゃないんだろうけど。
2階はテーブル、3階はお座敷のようだ(ぐるなび知識)。

スツールがやけに高く、またカウンタテーブルの天板が浅くひざ深く腰掛けることができないのは、バー仕様のためだろう。
正直、ちっとどんぶり食べるには難しかったので、箸だけでなく匙の支給を要求したい(そんぐらいちゃんと言えよ…)(ごめん見栄張ったんだ…)。

閑話休題。

メニューは
ベーコンエッグ丼 800
仙台牛カレー 900
仙台牛ハヤシライス 900
本日のパスタ 800~
全てサラドとスープが付く。

ベーコンエッグ丼を頂戴した。

eggdon.jpg


厚切り且つ実に骨太なベーコンが四枚、半熟目玉焼きが二つ。
そこにデミグラスソースととんかつソースを合わせたようなやや甘く実にスパイシー且つフルーティなソース、白胡麻と小口ねぎがかけてある。
ベーコン。
女性向けにはもう少し薄くして(それほど分厚い)細かくしたほうが食べやすいのではないかと思ったが、そこは男性の多い神田仕様なのだろう。食べ応えを追求するなら、厚みをこのままにして大きさを半分にするのもよいかも知れない。
また丼のアタマとして供することを考慮するともう少し鹹味が勝ってもよかったかも知れないが、つまみとして単品で食べるなら逆にアレぐらいがちょうどいい塩梅でもある。
いずれにせよ野趣のある味わいであった。
あとご飯も十分なので、女性や小食の方は少な目をお願いした方が無難だ。

さて右手手前に見えるポテトサラド。
実はこれについて書きたくて今回取り上げたといってもいい、驚愕のポテトサラドであった。
なるほどこれはジャガイモを使っているからポテトサラドだ。だがあなたが食べたことのないポテトサラドであることは保証する。これはポテトサラドであってポテトサラドではない。もっと独創的な何かだ。
マッシュしたじゃがいもに
玉子の燻製を刻んだもの

燻製の沢庵を刻んだもの
が入っている。
それに塩と黒胡椒か。
これがほんとうにすごい。
食べはじめから食べ終わりまで圧倒されっぱなしの美味さだ。
燻すということがどれほど食べ物に複雑な味わいと香気とを与えるかを思い知らされた。
おまけに水分が抜けて素材そのもののうまみも濃縮されている。
マッシュされた黒胡椒を利かせたじゃがいもの中に程よく燻煙された柔らかい舌触りの玉子の白身と歯ごたえよく香ばしい沢庵が散在しているその味わいを想像してごらんなさい。
実物はそれより更にうまいから。

右手奥に見えるグリーンサラドは、サラド常連のレタス、赤キャベツ、水菜に、春菊、三つ葉と香りのよい葉野菜を使っている。

左手のスープ。
これがまた驚くべき美味さであった。
ごく細く繊切りにした野菜が沈んでいるのだが、やや控えめな鹹味を包み込み引き立てるような優しい野菜のエキス。
食べ終わってしまうのがもったいなくてちまちま食べた。

温かいほうじ茶を出されたのも嬉しかった。

まぁそんなわけで、恐ろしく小体でわかりにくい場所にありながら、その個性と料理センスには群を抜いたものがあるスモークバーベキューさくら。
ほっといてもリピが増えそうだが、何しろ見つけにくそうなのでここに記録し、また検討中の方への一助とする。

おまけ 窓を臨む風景
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ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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