私はいかにして母にMLM商品の購買をやめさせることができたか

*タイトルは微妙にブラフです。

私の母は付き合いと年なりの健康への関心とが相まって某マルチの健康食品を知り合いを通じて購入していた。
それはいいんだがその額が尋常ではない。
なんかほぼ毎月10万くらい。
で、
「ベッカムが飲んでるんだってー」
という話を真に受けてベッカム薬と称し、子どもにも私にも漏れなく勧める勧める。

大変ありがたい親心なのだが、マルチである。
消費生活アドバイザーとしては捨て置けん。
たとえ購入のみであっても。
ていうか、消費生活アドバイザーなのに親がマルチの商品を買ってるのを見過ごしているというのは正直恥ずかしい。

というわけで説得を試みた。

まずはその商品がMLMの会社によって製造・販売されているという単純な事実を確認。
「でもすごく健康にいいものなのよ。そこでしか売ってないし」
うん。これはすごくよくある切り替えしですね。想定の範囲内だ。
「うん、商品はいいのかも知れないね。その会社も、もう一つあなたがそこの健康食品のおかげでダイエット成功した会社も、商品はけして悪くない。市販と同じくらい良質な商品を販売してるっていうことは聞いたことがある。
でも、マルチの会社って、無店舗販売で、売った人の出来高に応じて報奨金が出るよね。
普通の会社は、おおざっぱに言うと、たとえば製品の開発費があって、それを大量生産するのに必要な設備投資費があって、原材料費があって、広告費があって、営業費があって、それらの結果の売り上げから社員に賃金が支払われるわけだ。
マルチも基本は同じのはずだ。だって会社だから。でもマルチには、これに加えて報奨金ってのが加わる。
じゃあその報奨金っていうのはどこから出てくるのか。さっき言った普通の会社と同じように結局はあなたなんかが買うときの商品価額に確実に含まれてるわけだ。
そうすると、マルチの商品の価額には、普通の会社の販売価格に販売員の報奨金が上乗せされてることになるよね。
確かに商品は店頭で販売されているものと同等レベルの品質、あるいはそれ以上かも知れない。でもその価額には報奨金分が上乗せされてる。その報奨金の上乗せ分含めると、たとえどれだけよい品であっても私は適正な価格での販売であるとは思わない。
だから私はマルチの商品を好まない。
序に言うと、それだけ良質な商品なら普通に市場に出せばいいと思うんだ。にもかかわらず市場に出さないのは、報奨金分をさっぴいても、製品に競争力が十分にないということをほかならぬマルチの会社がわかっているからなんじゃないかな。」

次に母に会ったとき
「そういえばあなたにいわれたからベッカム薬買うの三本だけにしたわよ。三本だけは付き合いでしょうがないからねー」
といわれた。

購入を完全にやめさせられたわけではない。だが以前はダース単位で購入消費していたのを月三本に出来たのは、それなりに意味があったなぁ、と安堵したのである。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ぜっっっっっったいそれだ。

同じ薬だよ。てかベッカム一回試飲したくらいでああやって惹句に使われてるんだろうなー。大変だなーベッカム。

んじゃ!
ネコタ斑猫 拝

ベッカム薬・・・(笑)

そーいえば相方が入院していたとき
同室だった18歳の男の子のお母さんが妙な薬を持って来て

『これはね、ベッカムも飲んでるの。医者の薬よりこっち飲みなさい』
と大量の水と摂取させながら
もっともらしい怪しげな話をカーテン越しに何度も聞かされたよ(笑)

でも彼のお父さんは『そんな薬、飲むのやめろ』ととめていて
間に挟まって子供は困ってたし、担当医も看護師も困っていたなぁ・・・^^;

同じ薬かな(苦笑)
プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
検索フォーム
最近の記事
カテゴリ
リンク
最近のコメント
月別アーカイブ
RSSリンク
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

最近のトラックバック