大切なものはどんどん消えてゆく

昨日あったサイトがもう消えている。
グーグルのキャッシュもじきいなくなる。
定期的に世界中のサイトを保存しているというごっついサイトを覗いても、既に画像のリンクは失せ、サイトそのもののの形跡も失われてゆく。
風に削られる彫刻のように。

僕はあなたに会いたかった。
あなたは一閲覧者の僕のことなど知らないだろうけれども、それでも僕はあなたのことが好きだった。
あなたがそこにいるというその事実が僕の毎日を賦活させていた。
でもあなたはもういない。

誰がウェブは永遠などと言ったのか。
昨日あったニュースですら消されれば追えないというのに。
URLを打ち込んで
考えられるキーワードで検索して、
過去ログを収納しているあらゆる場所を探してもなお
あなたに二度と見えることはできない。

あなたは元気でいますか。
前と同じように、全く別のハンドルネームで元気で暮らしていますか。
そうであれば、そのほうがよいのだけれども。

そんなことに度々出会ったものだから、
古びて汚れたハンドルネームだけれども
自分は何処でもネコタ斑猫のままで
こうして店を開いているのです。




いやもう、ウェブだったらずっと跡を追えるって言った人は誰かと質したい。
たやすく見えなくなりますよ。
もし探せるというのなら、僕の大切なあのひとを探してください。
つい二年前まで、確かにここにいたのです。


駄文にゅうすさま、記事の紹介ありがとうございました。
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ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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