Entries

女性向け抱き枕カバーやシーツについて衝動的に考察してみたよ

yokopillow.jpg

天元突破グレンラガン ヨーコ抱き枕カバー

この商品を見て、

アニキのシーツくれ。腕枕ポーズの奴。エロ成分抜きでな。

と思ってしまった。素で。
(…疲れてる? )

マジメな話、女性向けのこの手の商品の需要と言うのはないのだろうか。抱き枕業界は右見ても左見ても男性向け。抱き枕コレクターの猛者もやはり男性ばかり。
で、女性向けの抱き枕カバーっつーのはないのか、ちっと検索してみたんだけど行き当たらず。

今となってはソースを出せないのだが三年ほど前ある同人やおい作家さんが某アニメキャラを題材にした抱き枕カバーを自作販売しておられた記憶がある。
そのひとはもともと男性向けエロ漫画家さんだったもんで、抱き枕文化を個人輸入なすったような印象を受けた。

で、自分はそのぐらいしか見た記憶がない。

現実に抱き枕ニーズが潜在してそうな女性向け漫画アニメ業界と言えば、
夢見る所謂少女マンガ
ボーイズラブ系列(少年漫画のやおい同人含む)
この二極であろう。

さて、では例えば少女マンガの男性キャラを題材にした抱き枕或いはシーツの需要はあるか。

男女の恋愛を扱った少女マンガは女子の理想的世界である。それを読む女子は少女マンガを現実の優良化コピー(劣化コピーの逆)として捉えている。彼女たちは夢のような恋愛を現実においてしたいのである。このような女子が男性キャラの抱き枕を欲しいと思うだろうか? 否。彼女たちが少女マンガに求めているのは理想的恋愛の物語類型であり、そのキャラ或いはそのキャラとの恋愛そのものではない。そうであれば彼女たちは男性キャラの抱き枕よりも現実の憧れの男の子の抱擁を求める。よって、少女マンガの男性キャラを題材にした抱き枕或いはシーツの需要はほとんどない。

では翻ってボーイズラブ系列の男性キャラを題材にした抱き枕或いはシーツの需要はあるか。

ボーイズラブを求める女子と言うのは、先に書いた男女の恋愛を扱った少女マンガ嗜好から何らかの理由でスピンアウトしてしまったひとびとである。その理由としては
男女の恋愛の場に身をおくだけの自信が持てない
自身の女性性を忌避・嫌悪している
腐女子友達にはめられた
などが考えられる。そしてまた何より重要なのは、ボーイズラブ系列における男性キャラは男性同士でその関係性を完結してしまっているということである。そこに読み手であり女性である「私」の入る余地はない。そのような締め出しと締め出しにより強制される覗視こそボーイズラブの醍醐味であり彼女たちの楽しみなのである。何故それが現実に自身が体験する男女の恋愛よりもよいもののように思われるかといえば、先に述べた自信のなさ、女性性の忌避・嫌悪のゆえであると考えられる。自分が恋愛の場に身をおけばきっと傷つく、それゆえに私はむしろ締め出されたい。少女マンガは現実の理想化コピーであるから私を現実の恋愛の場に身をおくようそそのかす。でも私はそちらにゆくわけにはいかない。私はその場にはふさわしくないから。それでも恋愛感情を疑似体験して満足したい。だから締め出される場所で女性の関わらない恋愛を覗視してしまいにするのである。
女性性の忌避・嫌悪によるボーイズラブ愛好であればなおのこと、女性である自分と男性キャラとの関係性は可能性においても却下される。何故なら彼女は自分の女性性を捨ててニュートラルな存在になりたいからであり、中性あるいは両性を選べないのなら男性という性でいい、そのような状態にあるからである。そうであれば女性である自身を対象にしたようなデザインはそも成り立たたない。
となると、ボーイズラブ業界における抱き枕・シーツの需要はほとんどなく、あるとすれば自分の理想の番が仲良く抱き合って眠っているとでもいうようなものになるのではないか。

などと勢いで書いてみたが、見つかりにくいだけで女性向け抱き枕カバーならびにシーツの需要というのは案外あるのかも知れない。また最初に書いた同人やおい作家さんの抱き枕カバーは完売していた。とはいえそのひとの場合は絵師さん自体がカリスマ的な人気者だったので、「その男性キャラが」というより「その絵師さんが書いたその男性キャラが」という一枚噛んだ構造になっていた。それは「特定の男性キャラの枕カバーが欲しい」という単純な需要とは異なっている気がする。
大体あれだよな、女子は「抱きたい」んじゃなくて「抱かれたい」んだから、枕カバーってのはやっぱ難しいと思う。だからシーツってどうかな。アニキシーツ。誰かくれ(そんなおちかい)。

今回この記事書きながら「最遊記」「テニスの王子様」「JUNE」方面でちこちこ検索したのだがやっぱ見つからなかった。需要があるとしたらこのあたりだと思ったんだがなー。とはいえ自分は少女マンガ・ボーイズラブ方面においてはまるで素人。詳しい方、情報いただければ幸いです。

関連記事
女性向け抱き枕カバーやシーツについて衝動的に考察してみたよ 其の二
おかしいよね、男の子の百合好きは男性性の否定だなんていわれたことないのに

萌えプレさま、記事の紹介ありがとうございました。
萌えプレさまにリンクを貼っていただいたことでこちらで調べきらなかったたくさんのご意見を頂戴することができました。
そのあたりについて、おかしいよね、男の子の百合好きは男性性の否定だなんていわれたことないのに において考察してみました。
色々と不躾な部分があったかも知れません。お許しくださいませ。


駄文にゅうすさま、記事の紹介ありがとうございました。
ー`)<淡々と更新し続けるぞ雑記。ωもみゅもみゅさま、記事の紹介ありがとうございました。っていうかこれをサイト名にしてしまってよかったんでしょうか。
いつか見上げた、あの青空の下で…さま、記事の紹介ありがとうございました。
pil@tmblさま、記事の紹介ありがとうございました。
た け の こ の 里 ? さま、記事の紹介ありがとうございました。
カトゆー家断絶さま、記事の紹介ありがとうございました。
Star Light Paradeさま、記事の紹介ありがとうございました。
かーずSPさま、記事の紹介ありがとうございました。

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://nekohann.blog1.fc2.com/tb.php/1212-aad07144

1件のトラックバック

[T74] ■女性向けキャラシーツがついに…!

HOBBY STOOCKでねんどろいど見てたら、こんなもの見つけた。■おやすみシーツ 銀時世の中はついに女子層開拓に本気になったか。鼻水出るぐらい吹いてしまったよ。

9件のコメント

[C495] コメントくだすった女性ヲタなみなさま

寄せていただいた抱き枕・シーツ関連情報については大変ありがたいので後ほど取りまとめさせていただきます。
みなさまの腑に落ちないあたりを集約し「おかしいよね、男子の百合好きは男性性の否定だなんていわれたことないのに」という記事に書き起こさせていただきました。
それにてコメントへのレスとしていただければ幸いです。

[C494] シーツなら…。

商業BLでは、リブレ出版で発売予定の「やまねあやのSPECIAL COLLECTION BOX」に、キャラ2人の描き下ろしイラストダブルサイズシーツが入るらしいです。
でも描かれるのはメインカップルではないようですので、これも作家人気かなあ…という気がします。タイトルに作家名入ってますし。

個人的に、BLを読んでいる側は女性性を捨てたいからという理由で読んでいるのではなく、楽しいから、面白いから読んでいるのではないかと。
確かに深層心理では女性性を捨てたいとか現実の恋愛を避けているからとかあるかもしれません。
しかし、こういう心理分析が近年増えてきた状況を見ると、そんな外側からの分析はどうでもいいんだよ…放っておいてくれないかなあ…と一BL読みとしては思います。
そんな私は少女マンガももりもり読みます(笑

あと男性向けと違い、BLは第三者目線で見る、というのは確かに事実の気がします。
エロゲを例に取ると顕著ですが、男性向けエロゲだと主人公(男性)の顔がほとんど出てくることはありませんが、BLゲだと主人公もきちんと顔が出てきます。
  • 2007-07-31
  • ハル
  • URL
  • 編集

[C493] う〜ん

>この傾向はコスプレイヤーに限らず、やおい好きな腐女子全般に見られます

こう限定して書かれると、とてももにょもにょします。そうでない人もいると思うので(実際、自分はそれに当てはまらない)全般に見られるというのは、ちょっと言い過ぎかと。
そう言う方もいるとは思いますが。

[C491]

>ボーイズラブを求める女子と言うのは、先に書いた男女の恋愛を扱った少女マンガ嗜好から何らかの理由でスピンアウトしてしまったひとびとである。
>その理由としては
男女の恋愛の場に身をおくだけの自信が持てない
自身の女性性を忌避・嫌悪している

こういう理由でボーイズラブを読んでいる人は
あまりいないんじゃないでしょうか。
少なくとも私はそういった理由でBLをよんではいません。
一ジャンルとして、楽しんでいるだけです。

女性向けで抱き枕が流行らない、需要がないのは単に女性は基本的に物語を第三者視点からみて楽しむので、自分とキャラをどうこうしたいとは
考えないからなのでしょうか。

あとは値段が高すぎるところだと思います。
今回の考察、BL好きとしてはちょっとずれているなあと感じました。

[C490]

コメントをどうぞ

[C474] 天羽さま、とおりすがりさま、やまくらかつやさま、コメントありがとうございます!

なんかちょっと長くなりそうなのでコメント返しを記事の形にまとめさせていただきます。お読みいただければ幸いです。

ネコタ斑猫 拝
  • 2007-07-24
  • ネコタ斑猫
  • URL
  • 編集

[C472] 流行らない理由

 「メガネ邪魔」、「えー、メガネ外すと見えないよ?」や「電気消して」「えー(ry」というありがちな会話から類推するに、そういうシチュにおいて、女性は視覚をさほど重視せず、触覚を重視しているのではないかと愚考します。

 で、あればカバーをつけても結局は抱き枕の触感しか覚えないその手の商品はあまり需要がないのではないかと考えます。ダッチワイフはあっても、ダッチハズバンドは聞いたこと無いですし。

 とはいえ、廉価版ダッチワイフの外観を男性が求めているのかといわれれば私としても答えに窮してしまうのですが……
  • 2007-07-24
  • やまくらかつや
  • URL
  • 編集

[C471]

少し前に発売になった「お金がないっ」というBLマンガのOVAの限定盤に女性向け抱き枕カバーが付いていました。
その限定盤は¥20000もするもので、他にも色々付いていましたが、抱き枕カバーだけが異彩を放っていたように思います。
(店頭でサンプル展示してました)
  • 2007-07-24
  • とおりすがり
  • URL
  • 編集

[C469] やおいな精神。

 女性向け抱き枕ですが、ちょっと古いところでは「ときめきメモリアル Girl's Side」から2キャラ、最近のものでは「サムライ7」キュウゾウなどが公式販売でありました。
 同人では「咎狗の血」「Lamento」(いずれも18禁BLゲーム)の物が人気あるみたいですね。

 で、「抱き枕を買う女子の心理」ですが。
 BL・やおい好きの女子の中にはレズビアンな嗜好を持つ女子が少なからずいます。それは単純なレズ嗜好ではなく、「自分と相手を男に置き換えて(なりきって)やおいを再現する」というかなりややこしい思考に基づいてます。
 特にコスプレの世界では多いです。男性キャラのコスプレをした女子同士が、やおいカップリングを再現した「絡み写真」を撮る事は多いですが、絡みが勢い余ってイベントとはいえ公衆の面前でキスしたり(ギャラリーからは「ステキー!」と黄色い声が上がります)、そこから感情すら勢い余ってその二人がレズビアンな関係になる事が少なからずあるのです。その場合、身体はレズですが彼女らの中では精神はホモです。男性キャラになりきってやおいなお付き合いをするのです。
 この傾向はコスプレイヤーに限らず、やおい好きな腐女子全般に見られます(やおい好きな腐女子にボーイッシュな格好をしている人が多い所以です)。
 で、そういう人らが、抱き枕を相手に「自分を男キャラに置き換えたやおいな脳内恋愛」をするのではなかろうか、と。

 こういう推察をしてみたのですが、如何でしょうか。
 ついでながら、今のやおいの流行りは、上記のようなBLゲーム以外では「BLEACH」「銀魂」「リボーン」「コードギアス」辺りだと思います。ちょっと前は「SEED」「鋼錬」全盛でした。「最遊記」「テニスの王子様」は更にもう少し前になりますね。流行り廃りが激しい世界です。

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。サイト訪問者の奇妙な体験から幻想掌編を書き起こし百物語形式で公開している。コワイやフシギがメインのはずがときどきオワライやヘンタイが混じっているのは、好きだから。
    なお、プロフィール画像はへうげものより拝借。

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する