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あなたのこどもをまもるほうほう

今日は東京大空襲があった日だ。

昨日、
こうの史代さんの
夕凪の街 桜の国
(双葉社刊)
という漫画を読んだ。

広島の原爆の話だ。
私やあなたの話のような気も、する。



戦争のことを思うと、いつも立ち止まる。

子供を守るために、私に何ができるだろう、と。

子供は病気で死ぬかも知れない。
事故に遭うかも知れない。

それは、きっと、どうしようもないことだ。

でも、誰かに殺されてしまうのは、嫌だ。

どうやったら守れるのだろう。

私は何度も立ち止まる。

戦争のことを思うたびに。
今も起こっている戦争のことを思うたびに。
昔この国であった戦争のことを思うたびに。
昔この国が起こした戦争のことを思うたびに。

子供たちは少しずつ大きくなり、私の手を離れてゆくだろう。
歴史は流れ、世界は変わってゆくだろう。
色々なことが始まり、そして終わるだろう。

そんな中で、どうやったら守れるだろう。

私に。



私には、どうやっても、私の子供を守りきることはできないのだ。

私の子供を守ることができるのは、武器を持たないあなたの手だけなのだ。

そして、あなたの子供を守ることができるのも、武器を持たない私の手だけなのだ。

でも。

武器を手に、私や子供を殺そうとしている人に向かって、
「私は武器を持たない、私はあなたのお母さんの子供であるあなたを殺さない、だからあなたもどうか武器を離してください」
と訴えることはできる。

殺されるかも知れないけれども、伝えることはできる。

だけれども。

どこか遠いところで、冷たい機械に囲まれて、ボタンを押そうとしている人間に、どうやって私の心を伝えればよいのだろう。

どうやって。

私は武器を持たないから、あなたも武器を離してください、と。

どうやって。



私の子供を守るのは、武器を持たないあなたの手。

私はけっして武器を持ちませんから。

あなたのお母さんの子供であるあなたを守るために、けっして武器を持ちませんから。

どうか、どうか。

あなたも武器を離してください。
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プロフィール

ネコタ斑猫

  • Author:ネコタ斑猫
  • オリジナル百物語サイトバー理科室の管理人。本家サイトでは400字×20枚内読み切り短編連載中。死ぬまでに千物語を完成させるのが目標。
    プロフ画像は山田芳裕著「へうげもの」より。古織いいよ古織。
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